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《ドイツの反応》 クロップ 「一致団結!」 チームの危機的状況ついて語る①

昨日のフランクフルター・アルゲマイネ新聞に、ドルトムントのクロップ監督のインタビューが掲載されました。

質問項目は22個に及び、一つ一つの答えも非常に長い、読み応えのあるインタビューでした。現在7試合終了した時点で、7ポイントと、チームの危機と騒がれていますが、それに対する監督の考えなどを紹介します。






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あなたはブンデスリーガ7試合を終えた時点でわずか7ポイントと今批判にさらされていますね。それでもあなたは昨シーズン、怒りっぽかったように見えた時期よりも落ち着いているように見えます。


私はいつも不公平さに対して、問題があるんです。あるいは、愚かな事柄に対してもですね、まあそれほど際立ってはいませんが。今現在、私のチームに対して、こうした質問がされることは、全く当たり前の事だと思います。ボルシアドルトムントの名前はいつもそこに見える形であるわけですからね。人々は現在負傷して離脱しているメンバーの数を数える事ができますよ。だけどそれが意味することは、“だからどうした?君のチームには11人いるじゃないか?”という事だけです。

この時期はトレーナーとしての自分にとって、よりハードに仕事しなければならない、ただそれだけです。もし私が信じる気持ちを失ってしまったら、もちろんそんな事は無いですが、今現在こうした状況とうまく向き合うことは難しいでしょうね。

そして私が、こうした状況ではごく当然な批判に対して、過敏に反応することも間違ったことです。私は特に誰かに向けられたような怒りは感じません。目の前にあるのはただ単にトレーナーとしての仕事ですよ。たとえそれが調子が良い時期にすることとは違って見えたとしても。

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あなたがBVBで仕事を始めた時はもっと良かったのではありませんか?国際試合もないし、期待もそんなに高くはなかった。代表選手も少なく、トレーニングする時間も多かった。


私は、チームの若者たちとよく話をするので、時々その当時まで遡って考えなければなりません。そうするとよく2008年の事がテーマにのぼります。その当時からいるメンバーが多いですから。だからといって私が過ぎ去った時間に戻りたいと望むことはありません。チャンピオンズリーグを目指さないでいる事は無理でしょうし、そしてちょっと退屈だなあ(訳注:試合がなくて)なんて、言うのは無理ですね。

成功することによって、内側からも外側からも期待は高まりますし、そうした結果から起こった変化からは別な何かが必要になります。私達はここ4シーズン続けてチャンピオンズリーグでプレーしていますが、だからといって、一年間ぐらい出ないで休んでも良いかな、という考えにはなりませんね。


あなたはBVBに書かれたことを沢山読みますか、それともそういうものからは離れていますか?


こうした議論は当然、新たなクオリティーを含んでいます。時々周りの雰囲気を察しなければなりませんね。もちろんジャーナリストが言ったようにではなく、どちらかと言えばファンがなんと言っているかという事ですが。私は、私達が全く何もない部屋で全ての事を行うようには振る舞えませんし(訳注:周りを完全に無視する)。

私自信はとても感謝しやすい人間ですが、人々から感謝を期待したことはありません。そして私の周りの人々に対する議論は確かに新たな可能性を秘めています。だからフォーラムでだれかが“クロップ出て行け!”と言っても、管理者がその人をすぐさま出入り禁止にすることはありません。それに対してもちろん“お前気でも狂ったのか?”というコメントが40個も来るわけでもありません。ここではそれについて話し合われます。そしてそれはこうした状況では普通の事です。

監督として、もちろん怪我した選手が皆戻って来てくれたらなあ、という望みを取り払うことはできませんが、それでもこうした時期に他の若い選手たちと仕事ができることはとても幸せなことです。(訳注:U23の選手の事だと思われる。)たとえ5人しかいなかったとしてもね。

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ハンブルク戦での敗戦の後、代表戦での中断期間中にまた組み立てることが出来ると言っていましたが、14人の選手が代表戦でいませんが。


それでも、出来ますよ。ミキタリアンは順調ですし、ギュンドガンとマルコ・ロイスは普通にトレーニングしていますから。我々は現在、そこにアマチュアとU19を加えた非常に見通しの良い状態で、すでに意義のあるトレーニングができています。いずれにせよ、我々のチームの戦術などについては仕事が出来ませんが。まあ人生というのはしばしばそういうものです。それについて話すことは出来ますが、実際に変えることは出来ません。それが出来るようになるまで待つしかありませんね。


戦術を説明するだけで行うことは出来ますか?それを実際に練習する時間はありませんから。


もちろん出来ますが、同じようには行きません。昨シーズンを思い出すなら、昨シーズンの前半は、しばしば、その前からいた選手中心でプレーしました。新メンバーはそれに上手く入っていけば良かったわけです。今回はそうは行きませんね。インモビレとラモスはいきなりプレーしなければなりませんでしたし、ギンターもそうです。他の選手は準備する時間がありませんでしたし、もしくは怪我から戻ってきたばかりです。

もしもっと多くの選手がいたら、助けとなった事は確かでしょうね。イングリッシュ・ウイークの初めには13人しかフィールドプレーヤーがいませんでしたから。決して良い状況とは言えません。私達は、メンタルが疲労していたことと、集中力がなくなっていた事から失点しました。それに“もっと集中しろ!”と力強く言うタイミングもありませんでした。こうした状況で言ってもあんまり意味がないですから。


BVBはこうしたチームの危機にどのように対処しますか?


一致団結します。私達はそこから這い上がるという点においては、みんな全く同じ意見です。私達はこうした状況を基礎(訳注:出発点)と捉えていますし、こうした基礎は探そうと思ってもそう見つかるものでもありません。もちろんハンブルク戦の前にも、タイトルへの向かって勝ち進むと話したことは分かっています。しかしながら、計画が出発点となるわけでもないです。でも一度出発点が見つかったら、もうペダルから足が離せなくなるでしょう。(訳注:前に進んで行く)

これから戻ってくる若者たちは、コンディション状態が良いだけではなく、ボールに対して機能する状態でなければなりません。我々が、失点の数を少なくすれば、すぐにでも試合に勝つ可能性は上がります。また試合終盤で相手に押し込まれなくなることによって、落ち着いて試合終了までプレーすることができます。だから私達は安定性を手に入れなければなりません。


個人的なミスについてはどのように説明できますか?


全くできません。だけど私達のこうした状況に原因があるでしょうね。新加入の選手のほとんどは、もしかしたギンターは違うかもしれませんが、イングリッシュ・ウイークに慣れていませんでした。それに私達はボルシア・ドルトムントなので、私達のチームでプレーするのとそれ以外でプレーするのがなぜ違うのかという、多くの原因があります。(訳注:チームのプレースタイルが特別だと言っていると思われる。)

私達はこれらを学ばなければなりませんでしたが、時間をかけて成長してきたわけでもあります。それに対して今の新加入の選手たちはいきなり放り込まれたわけです。私達は、1ポイントしか獲得できなかった4つの試合で、それぞれ125キロも走り、ハンブルク戦でも117キロも走りましたが、何も得ることが出来ませんでした。これらは固いパンですが(訳注:骨の折れることという意味のドイツ語の表現)、人生の教訓でもあります。全てを出し切ること、全てを欲しがることは、意味をなしません。可能性を高めるだけです。でも辛抱強く全てを出し続ければ、いつかは何かが手に入るでしょう。

つづく



クロップ監督の発言、今回は丁寧な口調で訳してみました。ドイツ語は主語が一つしかないので、訳す時どうするか迷うところでもあります。俺というか私と言うかで、印象がまるっきり変わりますから。我輩とか訳してしまうと、さらに違ってしまいますし。

彼の特徴でもありますが、話が結構長いんです。で要点もはっきりしていない事もあります。でもユーモアあふれる言い回しも多いので、彼の話には人気があります。今回のインタビューはあまり編集せずに、そのまま載せたのではないかな、という印象を持ちました。もしかしたら現実にはもっと長い答えだったという可能性も捨て切れませんが。

彼の若い選手に対する接し方はどの発言をとっても一貫していますね。こういう所に多くの選手やファンが共感するんだろうなと思います。選手が負傷でいなかったけど、その代わりにU23の選手と練習できて幸せ、そういう発言は彼ならではですね。

また、クロップがチームのファンフォーラムを見ているのかも気になりました。

インタビューは後半に行くにしたがって、内容もより濃くなっていきます。一度に訳すには長いの3回に分けると思いますが、次回は明日朝のアップ目指します。

ツイッター https://twitter.com/ichliebefussbal
[ 2014/10/14 19:05 ] クロップ | TB(-) | CM(7)
No title
まあ、対ドルトムント戦の「ボーナスステージに乗っかれたチームは運が良かったということで。
代表ウィーク後は地獄が待ってるで
[ 2014/10/14 19:57 ] [ 編集 ]
クロップの長いインタビュー、興味深いです
次回も楽しみにしてます
[ 2014/10/14 20:56 ] [ 編集 ]
アップありがとうございます。
続きを楽しみに待っています。
[ 2014/10/14 22:08 ] [ 編集 ]
No title
楽しく読んでます。
[ 2014/10/14 23:08 ] [ 編集 ]
No title
いつも妙訳を有り難うございます!
よく考えられた言葉を読むことで、クロップの考えもすっと入ってきます
[ 2014/10/14 23:31 ] [ 編集 ]
No title
更新ありがとうございます。
英紙あたりならまだしも、独紙は普段まず目にしないのでとても興味深く読ませて頂いております。
独特の言い回しも面白いですし、注釈も助かります(笑)
次回の更新も楽しみにしております。
[ 2014/10/15 00:16 ] [ 編集 ]
No title
このインタビューは、質問が痛いところに斬り込んでいて、読み応えありますね。

クロップ監督、思考が常に弁証法的というのか、あらゆる混乱や対立項目からほとんど強迫的に意義を引き出そうとしているのが見えますね。
それでかなり話が遠回りな表現に...真意を汲み取るのには技量がいりそうです。
フォーラムでのファンの感謝の無い「出て行け」という書き込みにも可能性が秘められているというのだから。

この常に矛盾を止揚しようと格闘中に見える求道中のEvangelischer Christには興味が尽きません。続きがとても楽しみです。
[ 2014/10/15 00:27 ] [ 編集 ]
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