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《ドイツの反応》 クロップ 「僕はまだ炎を失ってはいない!」 チームの危機的状況について語る 最終回

ドルトムントクロップ監督がフランクフルター・アルゲマイネ新聞に答えたインタビューも、ようやく今回で最後です。

これまでは、チームが厳しい状況でも、その中に何か意義を見出そうとするクロップ監督の意見が伺えましたが、今回は主に今後について語っています。

これまでのインタビューはこちらです。




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それでは、あなたの選手はどうでしょうか?ドルトムントにとってインモビレは高かったでしょうし、他の選手も決して安くはありませんでしたね?


状況の異なるチームには、もちろん慣れる必要がありますね。チーロとは沢山話をします、感情的な部分において私達はとても似通っています。私は彼の強情さとゴールに対する欲求は良く理解できますし、もちろんそれが欲しかったわけです。でも50人ものイタリア人がブンデスリーガでプレーしているわけではありませんし、そこに理由があります。イタリアでは全ての流れにおいて、全く異なった取り組みがなされているんです。

2,3週間してからチーロに、"自分のどこをもっと良くしなければならないと思う?"って聞いてみたら、彼は“もっとチャンスを物にしなければならないと思います”って答えたんですよ。だから彼に“もちろんそれはいつも重要だけど、今のお前の課題じゃないよ”って言ったんです。“お前はもっと視野を広くしなければならないし、何が周りで起こってるか知らなければならないよ。”ってね。

私達はこんな感じで選手たちと仕事しています。チーロはまだ24歳ですから、もし彼が成長しないとしたら、それはまったくもって残念なことですね。でも彼はもっと学ぶことが出来ますし、そうなるようにみんなで手を貸すつもりですよ。

いずれにせよ新加入の選手は、まだ感覚を頼りにプレーすることができません。(訳注:腹で考えてプレーすることはまだ出来ないが原文、ドイツでは腹で考えた事の方が頭で考えたことよりも決め手となる。)全ての事が新しいですし、これは考えすぎる事と、無意識にはプレー出来ないことを意味しますね。

チーロはイタリアでスターに成長しましたし、ワールドカップにも出場しました。そして彼がここで自分に疑問を抱いたとしたら、それは簡単ではありませんね。人がどう周りにうまく合っていくかっていうのはいつも難しいですよ。

だからそれを見ることが私の仕事でもあります。マインツ戦で外してしまったPKから彼は何かを学ぶでしょう。こうした事は人生では一生起こるでしょう。ミスをしないでサッカーをすることはできません。それに対する対処が決め手となるんです。

見ている人が後で失敗に気づかなくなるぐらい、他の部分で良いプレーをすればいいんです。だけどミスがないようにプレーしたいと思ったら、本当に一秒毎に自分で自分にがっかりしてしまうでしょうね。

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トレーニングと試合の関係は正しいですか?もっと試合数が少なくて、もっとトレーニングが多ければ、我々はもっと良いサッカーを見ることが出来ますか?それからあなたが見たいとする、エンジン全開のサッカーはこの日程ではそもそも可能ですか?


エンジン全開というのは、ちょっと誤解しているように聞こえますね。いつもエンジン全開ではなくて、正しい瞬間にエンジン全開になるべきなんです。私達もただがむしゃらにそこら辺を走り回っているわけではありません。もちろん最初の方は自分たちを納得させるためにも、ただがむしゃらだった事は知っていますが、そうした時期はもう過ぎました。

もし私達がもっと多くの時間をトレーニングに費やしたらどのぐらい成長するかという質問は興味深いですね。

もし私達が十分な選手をベンチに抱えているとしたら、今まさに行われているサッカーにとっては、全てが順調でしょう。もちろん今となっては、もし負傷者が少なかったら、とか試合数が少なかったらなんて言うことは出来ませんが、でもトレーニングをいつも試合のような高いレベルで行うことはできませんよ。

そんな訳で、もっとトレーニングが出きらた、何ができるだろうか、という質問がいつも残るわけです。


答えが見つかるという希望はありますか?(訳注:質問者がどの答えを意図していたのかはクロップの答えからは良く分かりませんでした)


サッカーは世界中のスポーツの中でも一番多く話題にのぼりますね。多くの人が力を思う存分発揮することが出来ますし、そうした活き活きとした様子、時にはクレイジーな瞬間を見るのは本当に楽しいものです。

そして多くの人が、試合が沢山あることを喜んでいます。私は時々疑問に思うんですよ、どうしてこんなに多くの代表戦があるのかって。もちろん私はチームの監督ですから実際には言いませんけどね。

だけどクラブのサッカーはその地域と密接な関係があります。シャルケ戦やバイエルン戦、それからシュトゥットガルト戦においても観客はみな張り切っています。いったいいくつの代表戦でそういうことはありますか?


ワールドカップとユーロはすでに・・・・


もちろん!だけど私達は、いくつかの試合は減らせるだろうという意見においては一致しています。全体的に世界が村のようになりましたよね。選手がどこからでも来るようになりましたから。(訳注:おそらくグローバリゼーション)だけど、例えばオバメヤンは金曜日に帰ってくるんですよ。土曜日にケルン戦があるのに。もちろん、チャンピオンズリーグやポカールの試合を減らすように呼びかけているんじゃありません。ただ私達は、今いっぱいいっぱいだってことが言いたいんです。

私達は小さな問題を抱えてシーズンを始めましたが、代表戦がそれをさらに大きくしてしまったんです。


怪我から戻ってきた選手に対して直ぐに多くの事を要求するという誘惑は大きなものですか?


逆の見方をしてみましょう。私は選手がすぐに多くの事柄を得たいと思っていることに対しては自信があります。ギュンドガンの我慢の月日は14ヶ月を経て終わりました。彼は今ブレーキが効かないぐらいやる気に満ちています。ロイスやミキタリアンも同様です。私達はこうした状況に対しては非常に節度を持って対処しています。例えばイルカイをハンブルク戦でベンチに置くことは出来ましたが、だけどそれが良かったかどうか100パーセントの確信がありませんでした。

その後2週間の時間をおいて2つのテストマッチを行い、彼は大きく前進しましたよ。


このような危機的状況はあなたにどんな影響を与えましたか?


私達は確かに失敗をしましたが、7ポイントしか取れないほど大きなものではありませんでした。私は十分に自分に対して批判的な人間ですし、批評家にも一目置いています。だけど決め手となるのは、私がポイントを得るために、何も疎かにしなかったことです。この状況で多くの変化がありましたが、私はただ年をとっただけです。私は自分の炎を失ってはいませんよ。

私には、何をすべきかはっきりと見えています。いまでもすごく熱心ですし、経験もあります。助監督も同じですよ。

ひっくり返すための物は全て揃っています。今はそれを実行しなくてはならないんです。


昨シーズンも7試合で7ポイントしかとれなかった時期がありましたね。もちろんその時点ではポイントも十分に貯まっていたので、バイエルンとの差が開いただけでしたが。


その時も今と同様に、人員に問題を抱えていましたね。そうしたことが2回も続けて起こるなんて本当に狂ってますね。私は迷信的な人間ではありませんが、、もしそうだったらこう言うでしょうね。

“2011年と2012年には本当にいい意味で驚きだったよ。だから今その時のしっぺ返しが来てるんじゃないのか?僕はチャンピオンズリーグの決勝でその代償を十分に払ったと思ったんだけどなあ。”




以上になります。長いインタビューでした。

3回に分けましたが、特に前半ではクロップ監督自身が話しながら答えを探しているような感じで書かれており、彼の意図をすんなり理解するのは原文でも結構難しかったです。できるだけ分かりやすいように翻訳する事に努めましたが、できればもう一度全部読み返していただければ、より分かりやすいかなと思います。

今回は丁寧語で訳してみましたが、もし時間があったらどのぐらい印象がかわるか、話口調で訳し直して見たいと思います。

今回はインモビレに対する話を聞けたり、代表戦に対する考えを聞けたりと盛りだくさんでした。
今回は危機的状況についてのインタビューでしたが、12月頃に快進撃のインタビューを期待したいです。

ようやく週末が視野に入ってきましたね。本日発売のスポーツビルトはケルン戦の先発を4-3-3のフォーメーションで左に香川、中央にインモビレ、右にロイス、その後ろが中央にミキタリアン、左右にケール、ベンダーという形で予想していました。守備を安定させるためにも、4人のデフェンダーの前に3人の守備的なミッドフィルダーを置くといった声も聞こえてますから、そんな噂を踏まえての予想でしょうか。

土曜日が待ち遠しいです。

これまでのインタビューはこちらです。

ツイッター https://twitter.com/ichliebefussbal
[ 2014/10/15 19:30 ] クロップ | TB(-) | CM(15)
No title
いつもありがとうございます。
どんな質問でも心に響く回答を早口で答えるクロップ監督。
いつも脳がフル回転で、きっと意外な質問なんてないんでしょうね。
サッカーファンや関係者だけでなく、あらゆる分野の人々にとって読み応えのあるインタビューだと思いました。
こんな素晴らしい監督に出会えた香川選手は幸せ者だと思います。
[ 2014/10/15 20:54 ] [ 編集 ]
No title
いや、香川使うなら433は無いわ。
香川はサイドで使うべきではないって
クロップ自身が言ってたからな。
この記者の予想はたぶんはずれる
[ 2014/10/15 20:56 ] [ 編集 ]
Days of …
クロップ監督以下急速充電中!
🌠下は今晩の夢( 年末のドイツ紙より )
何てことだ!
この黄色と黒の鎧を身につけた戦士達は
ゲーム毎に自信を取り戻し結束を強め、新たな伝説を作り上げるかのように見えるのは私だけだろうか!
[ 2014/10/15 21:11 ] [ 編集 ]
No title
4-3-3なら、ディフェンダーの前に3人の守備的ミッドフィールダーを並べるフォーメーションではないと思う。

記事のメンバーで4-3-3なら、以下のようになるので、相当変なフォーメーションです。

攻撃時

        香川  インモビレ  ロイス
          ケール  ベンダー
            ミキタリアン
シュメルツァー フンメルス ソクラテス ピシュチェク

守備時

             インモビレ
  香川     ケール  ベンダー  ロイス
            ミキタリアン
シュメルツァー フンメルス ソクラテス ピシュチェク
[ 2014/10/15 21:23 ] [ 編集 ]
No title
面白かった
有難う!
[ 2014/10/15 21:32 ] [ 編集 ]
ありがとうございました。
これからも楽しみにしています。
[ 2014/10/15 22:22 ] [ 編集 ]
No title
まぁ香川の起用法に関しては監督はモイモイじゃなくてクロップなんだし、どんなフォメでも心配することはないでしょ。
[ 2014/10/15 22:41 ] [ 編集 ]
ロングインタビューを有り難うございます
考えながら話してる感じしますねー
おまけに彼の話は隠喩や推量が多くて柔らかくも難しく感じるのは自分だけでしょうか

オバメはフィニッシュ練習する時間がとれませんね
シュメルツァーは1ヶ月位離脱だったような
[ 2014/10/16 00:07 ] [ 編集 ]
No title
指揮官の考えを聞けるのは楽しいことですね。
また彼の言葉の選択や思考の仕方が現れる文章で、(スマートに要約されない)回りくどいところがいいと思えてしまうから不思議です。
選手愛にあふれるクロップは本当に人間味溢れるステキな方ですね。ケルン戦では彼の笑顔が見たいです。
[ 2014/10/16 01:01 ] [ 編集 ]
No title
断片的な記事は見たことありましたが、全編を訳した記事はここではじめて見ました
読み応えもあり、また丁寧に訳注を入れてあることでドイツらしい表現と日本語に置き換えた場合の表現をなんとなく感じることができました
ありがとうございます
[ 2014/10/16 01:37 ] [ 編集 ]
No title
>どうしてこんなに多くの代表戦があるのかって。もちろん私はチームの監督ですから実際には言いませんけどね。
いや、随分代表招集で怒ってたじゃないですかw
[ 2014/10/16 02:36 ] [ 編集 ]
No title
いいね ここからどこまで行けるのか楽しみだわ
このまま沈むチームじゃないだろう
[ 2014/10/16 03:50 ] [ 編集 ]
No title
翻訳ありがとうございます。
このインタビューの量、監督も忙しそうで大変だなと思いました。
クロップも元気で頑張って欲しい、肉離れしない程度に。
土曜のケルン戦が楽しみでしようがない!
[ 2014/10/16 10:18 ] [ 編集 ]
チーロへのアドバイス、正に!よかった、ちゃんとされてる!と安心しつつ。たぶん、ヨイチにも似たようなアドバイスがされてるんだろね。

ラモスのパルプンテには、何かいい助言はないもんでしょか。
ラモスは、中盤以降のパルプンテ用として、これからも同額で契約するんでしょかね。
[ 2014/10/16 13:23 ] [ 編集 ]
No title
クロップは遠まわしな言い方はするけど飾ってはいないよね。インテリジェンスさを感じる。
でも今回はインタビューよりビルド誌の4-3-3に驚いてしまいました。想像できません。マルコとの競演の場合、4-1-4-1だと思っていました。
[ 2014/10/16 14:56 ] [ 編集 ]
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