ブンデスリーガ ドイツの反応 Ich liebe Fussball!!

ブンデスリーガの情報をドイツのメディアを中心に翻訳!

《ドイツの反応》代表2得点の乾を地元紙が取り上げるが、監督と乾には疑問の声も

先週行われたホンジュラス戦で、フランクフルトのトーマス・シャーフ監督が視察に来ていましたが、その目の前で2得点を決めた乾選手。

地元紙フランクフルト・ルントシャウが乾選手を取り上げた記事を掲載していましたので、紹介したいと思います。




2014112004355149f.jpg

原点に戻る

アイントラハト・フランクフルトは危機的な状況において、新しい考え方を取り入れた。そしてそれが選手たちによって、正しい道へと導かれていくであろう事は明らかである。対戦相手はこの先、プレッシャーをかけるためにも、より早く攻撃を仕掛けなければならないだろう。


金曜の夜、日本愛知県のトヨタスタジアムにおいてトーマス・シャーフとブルーノ・ヒュープナーは満面の笑みを浮かべるまで、たった45分間しか必要としなかった。

日本対ホンジュラス戦の後半開始から、多くのフランクフルトの人々にとって心配の種となっている乾貴士が出場をゆるされたのだ。そして彼が代表13試合目にして初得点をあげるまで、わずか60秒しかかからなかったのだ。

よりによって、フランクフルトでも長い間チャンスキラーとして見られていた“タカ”が対戦相手のゴールに芸術的で目立つシュートを決めたのだ。(訳注:原文ではユーゲントシュティール、アール・ヌーヴォー風のシュートとなっている。)

そしてさらに試合終了15分前にも6:0となるゴールを11メートル手前から決めてみせたのだ。乾はアイントラハトにおいてここ最近全然ゴールを決めていない。彼がブンデスリーガで最後にゴールを決めたのは2013年の3月31日である。その当時の対戦相手はまだ一部リーグに所属していてグロイター・フュルトであった。

おそらくこの30分以内で決めたドッペルパック(2得点)は乾に再び自信をもたらすであろう。もしかしたら彼は胸を張って故郷から帰って来るかも知れない。そしてそれは望むところでもある。なぜならアイントラハトはメーツェン・ヴォルフガング・シュトイビングが悲観的に言ったように、この“暗い時代”において、こうした希望の星を必要としているからだ。


乾に対してトーマス・シャーフ監督は最初から彼に重きを置いていた。彼は新しいシステムの原動力として、かつてのように左サイドではなくてトップ下でプレーするし、守備陣の間を縫ってボールを通す仕事を課されたのだ。

この小さな日本人は新しいプレーメーカーとして爵位を受けたのである(訳注:栄誉を授かったのである、の方が日本語としてはしっくりするかも知れません。)。


このミツバチのように熱心な乾はいくらか挽回しなければならなかった。なぜなら前監督のアルミン・フィーの下で“弱々しい奴”としての烙印を押され、戦力外として見られていたからである。乾は一か八かの勝負に出たかったのだ。彼は名誉を挽回するために燃えていた。そして乾はプレーした。そのかわりアレクサンダー・マイアーが犠牲になってしまったが。

スポンサーリンク


選手の移籍がもたらした損害は軽く見られていたようだ。


奇妙な事はこれ一つだけではない。なぜならまもなく乾が一つや二つの良い動き以上のものをもたらさない事が確かとなったからだ。確かに彼は毎回輝かしい瞬間を残し、素晴らしいパスを放ったりフェイントを用いたりしていたが、彼がこうした努力にもかかわらず、すぐにボールを失ってしまうことは明らかだった。彼のパスミス率はとても高すぎるし、彼のボールロストによってチームがものすごい危険にさらされた事もあった。こうした戦略は効果がなかったのである。

トーマス・シャーフはチームに改革をもたらすためにやって来た。これは大きな挑戦であり、ありがたいものではない。マンハイム出身でブレーメン人であるシャーフは彼の道具を使って分岐点を作りたかった。彼にはしっかりしたビジョンがあったのだ。

しかし、去った選手たちがもたらした影響は巨大なものであった。シュヴェーグラー、ローデ、ユング、ホセルのクァルテットが持っていたクオリティーを失い、ローデやシュヴェグラーを補うことが出来ないと考えているのはアレックス・マイアーだけではない。

20141120043307557.jpg


こうした背景においてエネルギーに満ちたトーマス・シャーフはアイントラハトに変化をもたらしたいと思っている。新たな顔を作り、さらに新たなアイデンティティーを作りたいと考えている。彼はチームを自分の型にはめたいのだ。そしてこのチームがここ3年でやって来た構造を破壊したがっている。

フィーの下で行われた、フランクフルトのトレードマークパスサッカーも最後はそれほど見て美しいものではなくなってしまったが、シャーフにとっては目に刺さる刺のようなものだったようだ。苦労してボールを繋ぎ自陣でボールを回すのではなく、彼の下においてはボールは直ぐに前に運ばれなければならない。最初のパスは常に前に送られなければならないのだ。しかしフランクフルトのサッカーはこれとは遠くはなれている。もし攻撃をするにしてもせいぜいハーフラインである。

20141120044145fb5.jpg


アイントラハトは突然サッカーをするのを止めてしまった。

後略





以上です。

実はこの記事は二つに分かれていて、後半では新監督の戦術の何がダメなのかが、具体例とともに語られていましたが、結果としては戦術に選手がついていけない事がダメだというものでした。乾選手で記事を書き始めた割には、特に乾選手を戦術論に結びつけて結論に至るというものでもありませんでしたので、後半は省略しました。


しかし、地元紙がこんなにあからさまな監督批判もめずらしいですね。スポーツ記者がそんなに熱心に独自の戦術論を展開して批判をするのもどうかと思いました。(後半は本当に戦術論と批判に終始していました。)これが監督経験者のコメントならば興味もあるのですが。


この記者にとっては乾選手が優先的に使われる事がいまだに納得行かないようですね。フランクフルトのスター、マイアーよりも優先的に使われた事に対しての反感もあるのかもしれません。難しいところでもあります。


管理人は乾選手の活躍から始まった記事が批判で終わってしまいがっかりしましたが、こういう報道もあるという事で紹介したいと思います。

また週末から待ちに待っていたブンデスリーガが再開しますね。日本人選手の活躍に期待しています。

【おまけ 今日のドイツ】

2014112004105886f.jpg


IMG_2457.jpg

上の写真はドレスデン中央駅のクリスマスツリー、下はドレスデン新市街地駅のクリスマスツリーです。
ドイツでも続々とクリスマスの飾りつけが始まりました。来週にはクリスマスマーケットが開催され多くの観光客で賑わいます。
もう少しで楽しい季節になりますね。日本でもイルミネーションやデコレーションなどで街が賑やかになっているでしょうね。


ツイッター https://twitter.com/ichliebefussbal
FaceBookページ:ブンデスリーガ ドイツの反応 ichliebefussball

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村
[ 2014/11/20 06:00 ] 乾貴士 | TB(-) | CM(7)
No title
パスミスは、ボールを持ちすぎて囲まれてから苦し紛れに出すパスが殆どだ。
自分の特性を生かすことと裏腹な課題だけに、その対処は難しいのかなー
[ 2014/11/20 08:26 ] [ 編集 ]
No title
マイアーは当初怪我をしてて出場できなかったのに乾のせいみたいに書かれてるな
乾が出場してた最初のうちは調子良かったのに出場時間が減るにつれてクラブの調子は下がってきてるのに・・・
[ 2014/11/20 13:01 ] [ 編集 ]
No title
乾選手が最も活動的なプレーヤーのトップ100 の27位に入ってるんで記事にして頂けませんでしょうか?よろしくお願いします。
http://www.bundesliga.de/de/liga/news/2014/plaetze-30-bis-21-top-100-der-aktivsten-spieler-der-bundesliga.php
[ 2014/11/20 13:16 ] [ 編集 ]
No title
俺は好意的な記事しか訳さないブログより、色んな視点から読めるこのブログの方が好きだな。
内容と関係なくてすまん。
[ 2014/11/20 17:08 ] [ 編集 ]
フランクフルトて何を目標にしているチームなのかよくわからん。
この記者さんも、そこをまず書いてほしいな。「何のために」を。
[ 2014/11/20 20:17 ] [ 編集 ]
No title
パスミスなどは実際にみてみないと評価は難しいですね。
問題がパス成功率が低い選手ではなく、その周囲にいる違う選手に問題があるケースもあります。
たとえば、WGのパス成功率が低かった、そこへパスを供給していたDMFの成功率は高かった。当然2列目に非難が集中しますが、実際は囲まれるところに一方通行のパスを出し続けたDMFに問題があったなんて事はよくありますね。
[ 2014/11/21 20:26 ] [ 編集 ]
No title
この子はボールをやたらと持ち過ぎたよね。ネイマール程の天性と実力が有れば良いが層じゃない。動きもワンパターンだった。球離れと動きを工夫してきたことによりかなり改善されてきたね。
記者もファンだと思うからその気持ちをぶつけたのだと思う。批判されないためには結果を出し続けることですね。頑張って欲しい。
[ 2014/11/24 19:31 ] [ 編集 ]
コメントの投稿   ※コメントは承認制となっております。












管理者にだけ表示を許可する
連絡先
ichliebefussball2014@gmail.com
当ブログについて
当ブログは、ドイツの情報を管理人の目線から日本の皆様に紹介することを目的としており、著作権の侵害を目的とするものではありません。 当ブログで使用されている写真と元記事の著作権は全て著作者にあります。 また当ブログは、全て管理人が自分で翻訳しています。写真に関しても、できるだけ自分で撮影したものを使用しておりますので、当ブログの記事、写真等を使用したい場合は、必ず事前にご連絡お願いします。(無断転載はしないでください。) また管理人が雑誌等を撮影した写真を載せる場合は、著作者を尊重して、解像度を落として、あくまで雰囲気だけが伝わるようにしてあります。 当ブログの記事に関して、ご指摘などございましたら、速やかに対処させていただきます。また当ブログは相互RSS、リンクの募集を致しております。どうぞお気軽に下記の連絡先までご連絡ください。