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《ドイツの反応》香川効果!!アジア杯で注目を集める日本人選手について代理人クロートが語る!!

現在アジアカップ開催中ですが、1月14日のフランクフルター・アルゲマイネ新聞において、香川選手など多くの日本人選手を手がけている代理人トーマス・クロートを取り上げて、日本のサッカー市場に言及する記事が掲載されました。タイトルは「香川効果」となっており、これまでの日本人の移籍の流れなどについて触れられています。





トーマス・クロート


香川効果!!


オーストラリアのアジア・カップはトーマス・クロートにとっては欠かすことの出来ない予定となっている。このドルトムントの代理人は何よりも日本人を相手に良い商売をしている。



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現在オーストラリアで行われているアジア・カップのような大きなサッカーの大会は当然ながら、代理人たちにとっての出会いの場となる。試合を見たり、人と出会ったり、それについて話をしたり、取引が行われることにもなる。


しかしながら、よりによって、ここ数年もっとも成功を収めた代理人がここには欠けているのだ。:トーマス・クロートだ。

“そこでプレーしている若者たちのほとんどをもう知っているんだよ。”とドルトムントの閑静なヘルデ(地名)で世界中に展開するスポーツエージェント“プロ・プロフィール”を経営するこの55才は語る。彼は遠い東からやってきた約30人のプロ選手の面倒を見ている。このかつてのブンデスリーガ・プレーヤーは何よりも日本人と良いコンタクトを持っている。


クロートは80年台にハンブルグ、FCケルン、アイントラハト・フランクフルト、そして彼が最も愛するボルシア・ドルトムントでプレーした。クロートはこのルール地方周辺を最も居心地良く感じており、キャリアを終えた後も、スポーツ事務所を建てるためにそこに留まっている。



1ダースもの日本人


彼がこれまでの最も大きな取引をドルトムントで展開した事は当然の成り行きであった。2010年の夏に彼はセレッソ大阪の香川真司をばかばかしい程わずかな35万ユーロでBVBへと移籍させたのだ。その2年後に香川は約1600万ユーロでマンチェスター・ユナイテッドへ移籍させ、そして再びドルトムントへ戻ってきた。

香川はドルトムントで開花した。そして香川はクロートの最高傑作となったのだ。“それ以来日本人選手のドイツでの需要も高くなったんだ。”とクロートは語る。クロートと彼の事務所は突如としてヨーロッパにおける新市場の中心となったのだ。2010/11年の冬にはすでに岡崎慎司(シュトゥットガルト)と槙野智章(ケルン)、そして細貝萌(レヴァークーゼン)が続いた。現在クロートは1ダースを超える選手を1部と2部リーガに送り出している。


日本人選手がここ最近ドイツのサッカーにおいて好まれる要因は、その扱いやすい気質にある。“彼らは野心に満ちており、はっきりとした目標をもち、またなによりも規則正しいんだ。”とクロートは語る。故郷での休暇から遅れて帰ってきたり、トレーニングに欠けたり夜遊びしたりするなど、こうした事は日本人サッカー選手にはあり得ないことだ。

それに加えて、彼らは他と比較してお買い得な点があげられる。なぜなら日本では長期契約を結ぶと選手が力を発揮できない可能性があると見られているため、Jリーグでは一年契約が好まれているためである。(訳注:長期契約すると選手が休んでしまう可能性がある、が直訳、日本では“だらけてしまう”あたりが妥当か)そのため契約終了間際や契約終了後にお買い得な値段で移籍できるのだ。もちろんクラブはトレーニング補償を要求できるが。


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選手たちは去り、クロートは残る。



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クロートの最大の切り札は、彼の(長時間)練られた構造にある。すでに彼は1993年に日本で行われたピエール・リトバルスキー(ケルンから日本へ移籍)のお別れ試合を見ていた。その後彼はミヒャエル・ルンメニゲやラインハルト・シュトゥンプフ、ディルク・ファン・デア・フェンなどを1992年に誕生したJリーグに送り込んでいる。


ドイツのプロ選手達は、いつの間にか去って行ったが(訳注:引退した事を言っていると思われる)、クロートは残った。2002年に高原直泰を彼の最初の日本人としてブンデスリーガに送った。クロートは最初の日から日本人の才能のクオリティーに強い印象を受けた。“子供達はクラブのサッカー学校と平行して高校や大学でも学んでいる。とても徹底しているんだ。”若い選手たちは技術や戦術に熟達しており、それを早い段階から高いレベルで示すことが出来るのだ。もっとも才能のある選手たちは、大学に通いながらも、その最初の機会をJリーグのクラブで受けることができる。クロートの選手たちも、このように早い段階からプロとしての経験を積むことが出来たのだ。



信頼のおけるネットワーク


クロートは日本を我が家のように感じている。“だいたい6週間毎に日本に居るんだ。試合を見てコンタクトを磨くためにね。”と彼は語る。彼のようなネットワークを築いたドイツのエージェントは他にはない。彼はほぼ専売権を持っているようなものだ。“僕のこうしたネットワークができてからもう大分長い時間が経つんだ。”日本人選手について語るなら、彼よりもブンデスリーガにおいて重要な力を持っている人は他にはいない。クロートはクラブのために選手をスカウトしたり、選手に助言を与えたり、クラブと選手の最初のコンタクトを取ったりする。それで合意に達したら、彼は彼の仲間とともに選手の世話をするのだ。(訳注:選手の世話人の世話、手配をするが直訳、それを含めて世話をすると訳しました。)


日本のクラブマネージャー達はクロートとの取引で高い代償を払ってきた。2011年の岡崎と清水エスパルスとの契約はそのようにして流れてしまったのだ。クロートは最も正しい瞬間を捉え、岡崎を移籍金無しでシュトゥットガルトに移籍させてしまったのだ。日本人はそれに対して怒り、最初は岡崎の放出を拒否し、国際サッカー協会(訳注:おそらくFIFA)の力を借りて圧力をかけようとしたが、結局屈服することとなった。


このドイツのエージェントはこうした事情のため常に日本の友人というわけではない。現在では彼と一緒に仕事をする事を断るマネージャーも少なくない。でもクロートにとっては対した打撃ではない。彼をこの市場から追い出すことができなくなってからすでに長い時間が経っている。彼の信頼の置けるネットワークと半ダースほどの親しく、日本の事情に詳しい仕事仲間達が、今後の輝かしいビジネスを確かなものにしている。



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以上になります。

久しぶりにドイツの高級紙フランクフルター・アルゲマイネ新聞の記事を訳しましたが、やはり他の新聞よりも時間がかかりました。ドイツ語で読む分にはそんな事はないんですが、日本語にすると時間がかかります。


アジアカップ開催中という事もあって、トーマス・クロートを取り上げて、日本の市場について言及するという記事でした。クロートは日本側からはいつも良く思われているわけではない、とい意見をドイツの新聞で見るのは中々興味深かったですね。フランクフルター・アルゲマイネは、保守とリベラルの中立の立場を保っている新聞です。(リベラルが南ドイツ新聞、保守がヴェルト新聞)


この記事によると、クロートはアジア・カップには向かっていないようですが、彼が今後どのような選手を発掘するのか、気になりますね。また最近では高校ぐらいからドイツのクラブチームのユースで研鑽を積む日本人選手が増えてきていますが、彼を通さないでドイツのクラブで活躍する選手が出てくるか、その辺も気になります。


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[ 2015/01/16 20:56 ] ドイツの反応 香川 | TB(-) | CM(4)
No title
goodな翻訳です。ありがとうございます。
[ 2015/01/17 02:38 ] [ 編集 ]
No title
更新ありがとうございます。この代理人はもうおなじみですね。
[ 2015/01/17 03:46 ] [ 編集 ]
No title
わぁ~また素敵な翻訳・記事ですね!
この代理人のことはニュース等で名前が出てたから知っていた……という程度の知識しかなかったので、今回とてもタメになりました!
ありがとうございます!
[ 2015/01/18 00:35 ] [ 編集 ]
No title
ビジネスだが、日本のクラブにもメリットある移籍で合って欲しい。
[ 2015/01/19 14:42 ] [ 編集 ]
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