ブンデスリーガ ドイツの反応 Ich liebe Fussball!!

ブンデスリーガの情報をドイツのメディアを中心に翻訳!

《ドイツの反応》ファン必見!BVB対レバークーゼン戦 試合詳細分析①

ドイツにはSpielverlagerung(シュピールフェアラーゲルング)というサッカーの試合を詳細に分析してくれる素晴らしいサイトが有ります。このサイトの特徴はブンデスリーガなどで注目を集めた試合の詳細な分析で、図を用いながらシステムなどを解説してくれます。またサッカー用語についての解説もかなり詳しいので、管理人も時々お世話になっています。


今までは記事が長すぎるため取り上げていませんでしたが、後半戦が始まりましたので、勇気を出して取り上げてみようと思います。一気に訳す時間がないので2回に分けます。






20150201184149937.jpg


華はないがセンセーショナルなプレッシング




BVBにとっては前半戦とは全てが変わるべき後半戦がいよいよ始まった。しかしそれ程多くのことが変わったわけではなかった。いくらか機能するようになったという印象を残したにも関わらず、対戦相手のレヴァークーゼンのほうがより攻撃的だという印象を受けた。


レヴァークーゼンの磨かれたロジャー・シュミット・スタイル


既に期待していたように監督ロジャー・シュミットの11人は彼らのシステムに忠実だった。ものすごい量のプレッシングをフィールド上のいたるところで見せ、相手のペナルティーエリア内でも行った。絶え間なく繰り広げられるゲーゲン・プレッシング。もの凄いコンパクト(スペースを与えない)さ、そしてボールの方向性を定めた位置取り(訳注:ちょっと専門的すぎて管理人には完璧には理解できず。)。前半戦でも使用していたように彼らは今回も自由に4-4-2/4-2-4-/4-2-2-2の間を行き来していた。


このフォーメーションの長所としては、水平ラインがもの凄くコンパクトになることとボールに対して中央からコントロールすることができる事、短い距離でのコンビネーション、そして相手陣内で数的優位に立てる可能性が多くあることなどがあげられるが、それらははっきりと見ることが出来た。前半終了時点でBVBは攻撃のわずか17%だけを中央から組み立てることが出来たにすぎず、それ以外の攻撃はサイドから繰り広げるにすぎず、サイドラインとゴールまでの距離が大きいためあまり有望な攻撃とは言えなかった。


このレヴァークーゼンのシステムによってBVBの攻撃は常にサイドへと追いやられ、組み立ての段階で多くのプレッシャーを受けることとなった。BVBはロングボールを多用することによってカウンターを試みたが、いずれもゴールチャンスを生み出す事にまでは至らなかった。ドルトムントのパス成功率は前半終了時点で50%にも達していない。

スポンサーリンク


興味深かったのはレヴァークーゼンがボールポゼッションで明らかに優位に立っていただけではなく、戦術や戦略においても一貫して(努力して)積極的に低いボールを試合の組み立てから多用していたことである。ドルトムントが比較的早い段階で、(特にその必要がないような場面でも)ロングボールを選択したことに対してレヴァークーゼンは何度かボールを回そうと試みている。二人の6番(ポジション)がそれに応じて興味深い役割分担をしている。


カストロがやや下がり気味の6番として、しばしば二人のセンターバックの間やセンターバックとサイドバックの間(たいていは左サイド)に下がり、それによって試合の組み立てを支えていた。トプラクとスパヒッチは試合開始から前へあがり、その後カストロがやや左サイド側に映る回数が増え、それによってスパヒッチの中央での動きを制限すること無く、前線への動きにダイナミックさを与えていた。

ベンダーはそれに対して中継点として中央でプレーし、それによって彼のテクニックの長所(過小評価されているが)、スペースを作る力、そしてゲーゲンプレッシングのちからを発揮していた。


それによって攻撃の組み立てにおいては3-3-2-2のフォーメーションになり、キースリングとドゥルミッチの2トップの後ろでベララビとチャラノルの二人の10番が動くというような形になった。

キースリングはどちらかと言えば下がり気味で動き、サイドにも良く流れていた。ドゥルミッチはそれに対して中央に留まり、中央深くから常に前へと上がっていた。


それに加えて、チャラノルは、キースリングとベララビ、そしてドゥルミッチがコンビネーションを見せている間、キースリングを何度かブロックの役割として活用し、そこからスペースを作る役割として広いポジションからドリブルを繰り広げた。


時々サイドバックのヒルベルトとヴェンデルがハルプラウム(Halbraum図参照)にやって来てゲーゲンプレッシングに加わり、ボールポゼッションにおいての中継点の役割も果たした。
2015020119130342b.jpg



全体的にレヴァークーゼンは前へと突進して攻めることは少なく、シーズン序盤と比べて、より組み立てと、ポゼッションに重点を置いていた。しかしこれらはコンビネーションにおけるミスのせいで当然ながら、同じぐらい集中していたドルトムントを相手に効果を見せることはなかった。



ドルトムントにとっては試合の流れは良かったが戦略は良くなかった。(続く)








以上です。レヴァークーゼンの分析から始まっていましたので、順番に訳しました。後半はドルトムントにフォーメーションなどについて同様の分析がなされていますが明日にでもアップしたいと思います。


この様な分析記事となると、さすがに専門用語が多く、サッカー素人の管理人にはイメージ出来ない表現も沢山出てきます。(幸いこのサイトには用語の解説もかなり詳しくしてありますので助かっています。)上手くニュアンスが伝わっているといいのですが。

管理人は昨日の試合でなぜ中央から責めずにサイドばかりなんだと、思っていましたが、この記者によるとレヴァークーゼンの戦術のためだったようですね。


今回は今まで取り上げた事のないタイプの記事を取り上げてみましたが、ドイツにはこう言うサイトもあると言う事で一度紹介したいと思っておりました。楽しんでいただければ幸いです。



ツイッター https://twitter.com/ichliebefussbal
FaceBookページ:ブンデスリーガ ドイツの反応 ichliebefussball

シュミットすごいですね
フィールドやポジションを意識していない。
ボールと相手のゴールだけ意識して、大人が実践した、ボールに群がる子供のお団子サッカー
といっても、90分間も普通は群がれないんですけどねぇ
[ 2015/02/01 21:06 ] [ 編集 ]
No title
いつも楽しみにしております。 自分の専門外で専門性の高い記事の翻訳は時間食いますよね^^;

僕は今季のレバークーゼンは結構注目しておりまして、ご存知の通り、彼はBVBお得意(だった?)のハイライン、フォアプレスン戦術を目指すとシーズン前に発言し、初戦ですでにそれなりにものにしていることを証明したからです。 残念ながら、今節は見損ないましたが...

ところでこちらも素人意見ですが、近代サッカー戦術を読み解くのに、「組み立て」と「守備戦術」に着目すると、結構わかりやすいかと思うんです。 組み立ては、言うまでもなくGKから前線へのボールの運び方、守備戦術は、プレスの有り無し、有りならどの辺から、マンマークかゾーンか、などなど...

実際は状況によって、使い分けるわけですが.. ただ守備戦術よりは「組み立て」、のほうが比較的見えやすい、の個人的に思います。 今回記事になある方法も、ポゼッションスタイルの組み立てではよくある形のひとつで、おきに入りのチームの組み立て方なんかを毎試合チェックすると結構面白いと思います。
[ 2015/02/01 21:11 ] [ 編集 ]
管理人さん
ありがとうございます!!!
衝撃的デス!\(^o^)/(以下の1、2)
1、分析サイトの存在
2、管理人さんの翻訳力
香川選手はピッチには立ちませんでしたが、
土曜だったこともあり深夜2時30分から試合を観戦しました。
私も3位相手のチームにまずまずの出だしととらえています。


[ 2015/02/01 21:17 ] [ 編集 ]
ぁぁ、なるほど。

ふむふむ…
ふむふむ…

そういうことか!


いや、しかし、よくわからん!

私、素人なもんで。

管理人様お疲れ様です。
[ 2015/02/01 22:52 ] [ 編集 ]
ありがとうございます!
[ 2015/02/02 01:00 ] [ 編集 ]
ありがとうございます!
いつも拝見させてもらってます
こういうのを見たいと思ってはいましたが、なかなかないのであるといいなあ、と思うぐらいでしたがうれしいです
特に現地の分析というのがありがたいです
やはり、中央からの攻めというのはゲーゲンプレッシングで重要な意味を持つと思います
サイドの数的優位はよく議論されますが、中央はあまりされていないように感じます
ですが、単調なサイドからの攻めは通用しないです
日本もそれは経験しました
ゲーゲンプレッシングは簡単に言えば速い攻撃、速い守備
とにかく判断スピードが速いこととプレスが速いことが特徴で、速くゴールに迎える瞬間があれば奪ってすぐゴールに襲いかかるような戦術だと思います
それをするためには奪った瞬間によりゴールに近い中央を制圧するために人数が必要だと思います
サイドの数的優位も相手から奪うためにもポゼッションをするためにも重要ですからサイドと中央を素早く可変できる縦だけでなく横にも流動性のある戦術になるのだと思います
ドルトムントも前は中央の制圧力が強かったと思うのですが、うまく戦力が噛み合っていないのと他のチームがより取り入れるようになったので前のようにうまく行ってないように思います
[ 2015/02/02 01:56 ] [ 編集 ]
No title
シュミットがすごいというより、やっぱり前期と変わらずドルが攻略されてる気はする。レバークーゼンてCL強豪でもないのに、プレスかけられた位でつなげなくなったドルの技術にショックを受けたというか。

レバークーゼンはワールドクラスの卵はいるクラブだけど、安定した強豪でもないからあのプレスかいくぐれないほど弱くなったんだな、と。

ただ、最下位のチームがリーグで上位のクラブと引き分けた、と考えたら上出来なんだけど、いろいろ難しいね。
[ 2015/02/02 02:34 ] [ 編集 ]
翻訳ありがとうございます!
"ボールの方向性を定めた位置取り"は、相手のパスコースを絞らせるディフェンスの事ではないかなーと思います。コース消しをすると(消した方向に突破されなければですが)、次に攻め上がる際仲間がカットしやすくなり、別の仲間もその次を予想して動けるので、連動性の高い速攻がかけられます。ちなみにこれは数シーズン前のドルトムントの速攻戦術であり、コース消しからの展開は香川選手の得意技だったりします。
[ 2015/02/02 03:45 ] [ 編集 ]
No title
個人的に今季のレヴァークーゼンは戦力的に充分整っていると思います。まだドルトムントより層は薄いですが。リーグでは瞬間的なトップの戦力はバイエルンが突き抜けていて、次いでかなり後ろで追いかけているのがドルトムントとレヴァークーゼンと思います。……だからいくら怪我人が多かったと言ってもドルトムントの順位は非常にまずいわけですが。

前節はCBのギンターをボランチで出さざるを得なくなった怪我人の状況もあり、今季の失点パターンであった組み立てを狙われるリスクを減らした非常に守備的な、いわゆる格下の勝ち点1以上を狙いに行く戦い方だったと思う。相手の狙いは分かりきっていて現状後ろからつなぐのはリスクでしかない、それなら前に蹴り出して相手の最終ラインを試す。
もちろん相手がロジャーシュミットということを含めてだろうけれど、明らかに前半戦にはなかった考え方だと思う。前半戦はクロップのプライドが透けて見える戦い方が多かった。理想からは一歩後退、現状に即した戦い方に一歩前進。選手もチームのためにできうる限りのことをしたと思う。私はレヴァークーゼン戦のアプローチを強く支持します。
実況いわくレヴァークーゼンはここまで平均シュート数17本だったそうですが8本に抑えおおよそ狙い通りのゲーム運びだったのではないでしょうか。
[ 2015/02/02 04:43 ] [ 編集 ]
シュミットのプレスの凄さを知らない人がいるのか
バイエルンでさえあのプレス受けて後手後手、試合としてはレバークーゼンのほうが優位に立ってたくらい
とにかくボールを奪う事に全力を注いでリスクがあるやり方。明らかに穴があるように見えるんだけどプレスが速くてそこに出せないんだよ
昨シーズンとは全く別のチーム
レバークーゼンの試合見てない人は見てほしい
ドルトムントより多少荒いプレスだけどあのイケイケ感は見てて飽きないよ
[ 2015/02/02 07:42 ] [ 編集 ]
No title
ブンデス内でも勝てないチームでもないってリーグ内の成績みてたら解る。バイヤンも手こずったのは事実だけど、バイヤンは勝ってる。
バイヤン相手にドルも勝ちかけたからすごいとは誰も言わない。

シュミットすごいな、と思うけど、ロングボール蹴って収められるストライカーがいたら攻略できる戦術。2013年のCL決勝でハインケスがドル相手に前半ロングボール使いまくってドルを走らせまくって、後半疲れるのを待って仕留めるのを成功させたように攻略法ができてる戦術。

だから、クロップはロングボール使って、同じように遂行したのもわかるけど、それをつなげないのが今のドルのレベルなんだよな。
ドルのハードルを下げたらドルは上位に引き分けたからすごいなんだろうけど
[ 2015/02/02 12:43 ] [ 編集 ]
日本のサッカー関係者にもこれくらい分析できる力があればいいんですけどね。
クロップが後半戦にどのような戦術を用いてくるのか注目しています。解任してほしくないので...。
[ 2015/02/02 17:24 ] [ 編集 ]
本当に分析能力必要ですよね。日本代表なんか研究されまくってるのに無防備だものなあ。

それにしてもクロップがこれからどういう戦略で行くのか注目です。
[ 2015/02/03 07:57 ] [ 編集 ]
コメントの投稿   ※コメントは承認制となっております。












管理者にだけ表示を許可する
連絡先
ichliebefussball2014@gmail.com
当ブログについて
当ブログは、ドイツの情報を管理人の目線から日本の皆様に紹介することを目的としており、著作権の侵害を目的とするものではありません。 当ブログで使用されている写真と元記事の著作権は全て著作者にあります。 また当ブログは、全て管理人が自分で翻訳しています。写真に関しても、できるだけ自分で撮影したものを使用しておりますので、当ブログの記事、写真等を使用したい場合は、必ず事前にご連絡お願いします。(無断転載はしないでください。) また管理人が雑誌等を撮影した写真を載せる場合は、著作者を尊重して、解像度を落として、あくまで雰囲気だけが伝わるようにしてあります。 当ブログの記事に関して、ご指摘などございましたら、速やかに対処させていただきます。また当ブログは相互RSS、リンクの募集を致しております。どうぞお気軽に下記の連絡先までご連絡ください。