ブンデスリーガ ドイツの反応 Ich liebe Fussball!!

ブンデスリーガの情報をドイツのメディアを中心に翻訳!

《ドイツの反応》「内田のために日本語を学んだ」ヘヴェデス、ギュンドガンWインタビュー

最近ドイツではペギーダなどという団体の台頭もあり、移民問題が盛んに扱われていますが、今日のビルトでシャルケのヘヴェデスとドルトムントのギュンドガンの2人を迎え、移民をテーマとしたインタビューが行われましたので紹介します。


20150321201640daf.jpg




ブンデスリーガにおいて週末、移民統合のシグナルとして試合が行われる。ビルトは異なる人生経験を持つ、二人の代表選手を一緒にしインタビューした。ドルトムントのイルカイ・ギュンドガン(24)とシャルケのベネディクト・ヘヴェデスだ。


ビルト:ギュンドガンさん。あなたはトルコ出身です。あなたの家族は今では第3世代目としてドイツで生活しています。あなたはあなたのお爺さんが語った事で覚えていることってありますか?



ギュンドガン:想像するけど、凄いよね。お爺ちゃんが家族と離れて仕事をするためにドイツにやって来てもう40年になるんだ。彼が話していたことで覚えていることは、ここへ来た出稼ぎ労働者のほとんどが一つの建物で暮らしていたということだね。ドイツ語も話せず、仕事と宿舎以外では社会的な生活は全くないなんて、とてもハードだったに違いないね。


20150321201636a7e.jpg


ヘヴェデスさん。あなたは子供時代、外国から来た子供達と接する機会はありましたか?


ヘヴェデス:あんまりなかったね。サッカーチームでは二人のトルコ人と一緒にプレーしたよ。大きく変わったのは僕がシャルケに来てからだね。そこには移民の選手たちが何人かいたから。その後僕はベルガー・フェルト(注:ゲルゼンキルヒェン)の学校に何か月かいたんだけど、そこには外国人の生徒が僕がそれまでにいた学校よりも多かったね。もちろんそれが原因でまた学校を変えたわけではないけどね。他に理由があったんだ・・・。


ギュンドガン:(笑)どんな理由?成績悪かったんじゃないの、ベーネ?(ベーネはヘヴェデスの愛称。)


ヘヴェデス:違うって。単に家族が恋しかったんだよ。家族と友達のいる所に帰りたかったんだ。だから再びハルテルンにある学校に戻ったんだよ。

20150321201637ea5.jpg

ビルト:ドイツ人と一緒の生活はどのようなものでしたか?


ギュンドガン:僕の両親は、僕ができるだけ多くのドイツ人達の中で育つことを重要だと思っていたんだ。僕のお爺ちゃんは、それを意図してすでにゲルゼンキルヒェンに引っ越したところだったんだ。できるだけ移民がいない地区を選んでね。それによってできるだけ早くドイツ語を学んで、やっていけるようにね。でも本来は僕達もドイツ人なんだけどね。僕たちはここで産まれたしここで育ったしドイツのパスも持っている。家ではトルコ語よりもドイツ語で話すことの方が多かったよ。


ビルト:多くの代表選手が移民の血を受け継いでますね。なにか違いを感じますか?


ヘヴェデス:いいえ。いたって普通だね。移民かどうかは全然関係ないよ。僕らは皆胸にワシをつけているしね。(ドイツ連邦共和国の紋章)


あなたは両方の国家を歌えますか?



ギュンドガン:両方歌えるし、両方の国家を聞くと誇りを感じるんだ。


ヘヴェデス:サッカーは本当に信じられないぐらい多くの人々をつなぐことが出来るよね。こんなにあちこちで行われていて、さらに人を引きつける力をもったスポーツは他には無いね。だからサッカーとこのようなテーマを関連付けて話をするのはとても良いことだね。だから僕らもここに座っているわけだけどね。だから僕らはブンデスリーガがイニシアティブを取って進めている移民統合についてサポートしたいね。


ビルト:BVBの新しい選手たちはどのように溶け込んでいますか?


ギュンドガン:僕らにとっては結構簡単だよ。新しい選手がケヴェン・グロースクロイツと同じ部屋になるんだ。例えば、何人かの選手はキャンプのあとでいくつかのBVBの応援ソングを暗記して歌えるようになるんだ。まだドイツ語が全然出来なくてもね。ケヴィンは本当に良くやるし、やる気もあるんだよ。


スポンサーリンク


201503212016344b2.jpg



ビルト:シャルケでは既に選手の受け入れ(原語はIntegrationで統合と訳される事が多い)で問題が起こったことがありますか?


ヘヴェデス:問題が起こったことは全然ないね。みんなオープンであるべきだし、それぞれのタイプ(注;背景)についてちょっと調べたりするべきなんだ。その人や文化についての興味をちょっとでも良いから示すんだ。例えば内田篤人に幾つか日本語で接するとかね。先入観なしで人と接するべきなんだ。だから僕は“先入観をなくせ”というアピールは素晴らしいと思うね。


ビルト;あなたは外国人に関するジョークを笑うことが出来ますか?(注:たいていはからかうようなジョーク)


ギュンドガン:もちろん。大抵のジョークは面白いよね。最近ではドイツ人に対するジョークもあるしね。もちろん本気で悪気のあるものではないよ。だけど時によってはとても敏感になる事もあるから、注意しないといけないね。


ヘヴェデス:時には自分たちのことについて笑うことができるのも良いもんだよ。(注;自虐的に)




以上です。


今回はサッカーの内容とは直接関係のないインタビューでしたが、ドイツという国を知る上では良いインタビューだと思いましたので紹介しました。

ドイツは戦後から移民を沢山受け入れ、それによって経済的な発展を遂げてきた反面、未だにドイツ社会に適応しきれていない移民が多くいるなど、多くの問題を含んでいます。

最近はペーギーダなど、右翼系の団体が盛んにデモを起こすなど、ドイツ人の関心も高いです。今回のインタビューやブンデスリーガの動きはそうした勢力に対する動きであるとも思われますが、ドイツで外国人として暮らす管理人にとっては人事ではありません。


ドイツで多くの日本人が活躍できるのは、他の欧州の国に比べ日本と似ている部分が多いからだとはよく言われますが、管理人はドイツという国の扉がこうした移民の歴史を通して、ある程度開かれているからではないかと思います。(多くの移民とどうにか上手くやっていく方法を長年探ってきた結果でしょうか。)


また、今回のインタビューでもグロースクロイツやヘヴェデスが外国人の選手をケアしている様子が語られていましたが、そういうのって、社会全体にそうした意識がある程度浸透していないとすんなりはいかないだろうなあと思います。


イタリアやスペインだったら外国人の立場(特にアジア人の立場)は全く違うんじゃないかなあ、と想像します。


などとインタビューを読んで色々考えてしまいましたが、今日はまた試合がありますね。管理人は試合後に仕事があるので、すぐにはブログの更新はできそうもありませんが(最近タイミングが全然合わないんですよね)、遅くならないうちに何かしら記事を紹介したいと思います・・・。


【おまけ今日のドイツ】

201503212016373ce.jpg

今日のザクセン新聞1面
昨日の午前中に日食を観測することが出来ました。北ドイツなどでは曇り空で観られなかった地域も合ったようですが、こちらドレスデンは快晴でバッチリ観れました。
写真は専用メガネが売り切れてお手製の観測メガネで日食を見た人の様子ですね。
太陽が欠けていく様はなんとも感動的でした。


ツイッター https://twitter.com/ichliebefussbal
FaceBookページ:ブンデスリーガ ドイツの反応 ichliebefussball

[ 2015/03/21 20:23 ] ギュンドガン | TB(-) | CM(12)
No title
ドルに入ったらもれなくグロクロのBVBブートキャンプが待ってるのか
[ 2015/03/21 20:41 ] [ 編集 ]
日食懐かしいです。
何年か前に日本でも話題となり、同じようにメガネが売り切れたりしていましたよ。

日本も移民を受け入れが将来にあると思います。その時はドイツを参考にできたらいいですね。
[ 2015/03/21 22:01 ] [ 編集 ]
No title
Jリーグはどうなんだろう
日本は移民に閉鎖的な国として有名だけど、外国人選手にとって住み心地が悪い所なんだろうか?
どちらも移民の立場で経験したカカウに聞いてみたいな
ドイツでも始めは苦労したって言ってたけど、今年のキャンプでも強制送還とかされてたし、順風満帆ではないように見えるが…
[ 2015/03/21 22:26 ] [ 編集 ]
No title
こういった政治的な話題にスポーツ選手が話をするというのは日本ではあまり見られない場面ですね。

本来もっとあるべきなのかもしれませんが。

写真のおじさんおもしろいですね。
日本でも依然あった溶接工の防護面?をした子供の写真を思い出しました(笑)
[ 2015/03/21 23:47 ] [ 編集 ]
真面目さが似ているようで、日本人は協調、慣例から動き、ドイツ人は意思や理念で動くというイメージがあります。
今までに無いものを作るのが苦手な日本では、理想主義というのは空想、ファンタジーみたいになっていますが、
ドイツでは理念を形にしようと実行する所がすごいなと思います。
逆に言うとそのような理念を必要とするような、過激な右翼の台頭というものがあるということなのかもしれませんが。

[ 2015/03/21 23:54 ] [ 編集 ]
No title
移民と日本人選手の活躍は何の関係もないと思うけど
それが関係するなら他の国であまり活躍できてない理由の説明がつかない
だいたいドイツより移民が盛んな国は多いのでは?ドイツはEU内ではむしろ排他的なイメージしかないけど
[ 2015/03/22 00:12 ] [ 編集 ]
No title
興味深い記事ありがとうございます。いつも仲良さげな香川に対してはどう思ってるのかな・・なんて聞くのは日本人記者だけかw
管理人さんは東ドイツに住んでるんですよね。主要都市から比べると差別が多いとのことですがどうなんだろう。サッカーと関係ないけどw
[ 2015/03/22 02:04 ] [ 編集 ]
No title
やっぱりドルの教育係っぽいのはグロスクロイツだったのか
ドルトムントだいすきおじさんによるドルトムント講座うけてみたい
[ 2015/03/22 12:36 ] [ 編集 ]
サッカーとはちょっと離れた記事面白かったです、紹介してくださりありがとうございます。
こんな視点での選手インタビュー、日本ではなかなか取り上げられないですから興味深く読ませていただきました。
[ 2015/03/22 23:28 ] [ 編集 ]
No title
移民系が主力多数のフランス代表は本当にフランス(人の)代表なのかという議論もありますから難しい問題です。日本代表が帰化人だらけだったら私も悩む・・
[ 2015/03/23 17:10 ] [ 編集 ]
No title
ギュンドガン本人もそうだけど、御両親も凄くしっかりした人だってのがよくわかるね。
[ 2015/03/24 05:28 ] [ 編集 ]
No title
グロースクロイツはちょっと変わり者だって聞いてたしすごい意外ですね。
香川と仲の良いし、気のいいアンちゃんって感じもするけどやっぱ少し見た目が怖いよね。
[ 2015/04/20 15:52 ] [ 編集 ]
コメントの投稿   ※コメントは承認制となっております。












管理者にだけ表示を許可する
連絡先
ichliebefussball2014@gmail.com
当ブログについて
当ブログは、ドイツの情報を管理人の目線から日本の皆様に紹介することを目的としており、著作権の侵害を目的とするものではありません。 当ブログで使用されている写真と元記事の著作権は全て著作者にあります。 また当ブログは、全て管理人が自分で翻訳しています。写真に関しても、できるだけ自分で撮影したものを使用しておりますので、当ブログの記事、写真等を使用したい場合は、必ず事前にご連絡お願いします。(無断転載はしないでください。) また管理人が雑誌等を撮影した写真を載せる場合は、著作者を尊重して、解像度を落として、あくまで雰囲気だけが伝わるようにしてあります。 当ブログの記事に関して、ご指摘などございましたら、速やかに対処させていただきます。また当ブログは相互RSS、リンクの募集を致しております。どうぞお気軽に下記の連絡先までご連絡ください。