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《ドイツの反応》細貝、小さなニッキーから誕生日プレゼントをもらう!

このブログでも細貝選手とそのファンである小さいなニッキーの話題を紹介していきましたが、この二人のニュースが地元ベルリンの新聞に紹介されましたので、訳しました。(6月9日の記事になります。)





ヘルタのスター細貝萌

名前入りのプレゼント



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※写真:シーズン最後のトレーニングの後でニクラスが誕生日プレゼントを細貝に渡す。



ベルリン - 水曜日は細貝萌の誕生日だ。この29歳の日本人は、ついにこの特別なプレゼントの紐を解くことができる。この小包はニクラスからの物だ。この11才は彼の偉大なアイドルの為に、写真入りのアルバムを手作りしたのだ。その中には彼とヘルタのスターとの素晴らしい瞬間が収められている。ニッキーはここ一年で起こった全ての素晴らしい出来事に対して細貝に感謝している。ベルリン・クリエール新聞は、この二人の特別な物語を最初から共に見てきた。。(注:ドイツでは誕生日を前祝いすることはなく、お祝いの言葉もその日になってからしか言わない。プレゼントを前もってもらうことはあっても開けるのは誕生日がきてから。“ついに”というのはそういう意味がある。ちなみに誕生日が過ぎてからお祝いの言葉を言ったりパーティをしたりするのはOK)


“お誕生日おめでとう!幸運と、そして何よりも健康を祈っています!”とニッキーは、ここ最近度々負傷していた彼のスターにお祝いの言葉を述べだ。それに加えてハッチは“常にしっかりと自分を信じる”べきだそうである。ニッキーが彼を信じているのと同じぐらい。そうすれば失敗することなどあり得ない。そうなれば彼は再びより頻繁にプレーし、ヘルタもより頻繁に勝利するだろう。




ニクラスは名付けの親と共に何時間もかけて写真を選別し、切り抜き、貼り付けた。実際の所、このように切り貼り細工をするのは彼はあんまり好きではないのだが、細貝のためだったら喜んでする。彼のプレゼントは心からのものだ。なぜならニッキーは細貝にとても感謝しているからだ。(注:名付け親:Patentante, Patenonkel:名付けの親というのは、キリスト教で洗礼を受ける際に、親以外で責任者になる人の事。たいていは親の親友がなる。後見人とも訳されるが、特に経済的なつながりはない。実際に名前を決めているわけではないが、“名付け親”という訳が定着している。)


全ては2014年の7月30日にノイルッピンで始まった。ニクラスはこのミッドフィルダーのためにプラカードを手作りし、この日本人のユニフォームを望んだのだ。彼は持ちうる勇気を全て振り絞って質問し、そしてシャツを貰ったのだ。ニクラスは涙が出るほど感激した。この時のビデオはユーチューブを経由して日本にも広まっている。この小さな男の子はそれ以来、細貝のそばにいるため、サインをもらうため、そして彼のスターと言葉を交わすためにトレーニングを訪れている。


ニクラスの11才の誕生日の3日後となる3月後半には驚きが待っていた。郵便屋さんがヘルタのりボンに包まれた小包をもってやって来たのを見た時、ニッキーは、彼のママ、ハイケが彼のためにファンショップで何かを買ったのだと思った。彼は小包の包み紙を破って箱を開けると、彼が目にしたことを信じることができなかった。彼は彼の最大のお手本とする人のシューズを手にしたのだ。それどころか足の裏にはまだ芝生が付いていた。ニッキーと彼のママ、そしてパパは、細貝の心に喜びのあまり打ちのめされてしまったのだ。



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※写真:ニコラスはヘルタから送られてきたプレゼントの箱を開けた。そしてほとんど信じることが出来ないほどだった。そこには実際にアイドル細貝が履いていたスパイクが入っていたのだ。このファンは誇らしげに彼の壁に掲げられた“細貝コーナー”の前でスパイクを披露している。



それ以外のプレゼントは別の場所へと追いやられてしまった。最初の夜、シューズはニッキーのベッドの枠に置かれた(注:ベッドのサイドボードや枕元のスペースなど)。最近では、壁に設置された“細貝コーナー”の中でも一番のお気に入りとなっている。



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※写真:トレーニングの後で少しばかりおしゃべりする二人。



ニッキーは、全てが始まったあのノイルッピンでの一日以来、単に一つ年をとっただけでなく、成長した。彼は、諦めてはならない物事に対して勇気を持って戦うということが意味のあることだ、と言うこと学んだのだ。なぜなら夢は実現することができるのだから。


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以上です。


今まで色々訳してきましたが、このエピソードは管理人の最もお気に入りの一つです。これまでに夏と春に2回訳していますので、合せてご覧いただければと思います。(過去の記事はこちらです。)


話は変わりますが・・


スポーツにしても音楽にしても、日本では超一流以外は価値がないという見方が多く、海外で超一流になって初めて日本で受け入れられる、と感じることが多いです。


しかしドイツはそういう価値観とは少し違うと感じる事が多いです。細貝選手のエピソードもその一つですが、ドイツでは音楽やスポーツを通して自分なりのかかわり方を見つけて、生活を豊かにしよう、という価値観が根底にあるように感じます。


そういう人々にとっては地元チームが必ずしもバイエルン・ミュンヘンより価値が低いものではないでしょう。また別な例ですが、一流の大きな歌劇場だったらチケット1枚100ユーロしますが、地元の歌劇場だった20ユーロでプロの演奏が聞けます。どちらを選ぶかは完全に個人の自由ですが、共通しているのは、どちらを選んでもそれが自分が楽しむためであるという事です。ちょっと安いコンサートだからといってその人にとって価値が低いというわけではありません。


もちろんそれに関わっている本人が一流を目指すことは大切だと思いますが、それに直接関係しない人々の間で“一流以外=無価値(メダル取れなかったらダメ)”みたいな価値観が大きくなってしまうのは危険だと思います。若い人間が常にそうした価値観とプレッシャーにさらされる事になりますからね。そういう環境で潰れてしまうことも結構あると思います。


批判するのは誰にでもできますが、きちんとした批評をするには、そこに至るまでの過程(大変さなども)を知ることも大事だと思います。年をとった政治家が偉そうに、メダルを取れなかったことに対して、“不甲斐ない”とかいう発言をするのを聞く度に、日本の文化(スポーツや音楽)の発展はまだまだ厳しいな、と思ってしまいます。


ドイツでは一部リーガの選手も2部リーガの選手も地元の人々にとっては同じぐらい必要とされています。2部チームのサポータは自分のチームが一部に行けるように応援する。そして選手は頑張る。批判もするけど、そこに到達することの大変さも知っている(なにせ12部リーグまでありますから)。こうした土台があって、良い人材が沢山育ってくるのではないかな、と思います。




ちょっと脱線しましたが、管理人が見たドイツと日本の(スポーツ)文化の違いの話でした。異国の地で挑戦する日本人選手、ぜひとも頑張ってもらいたいですね。



【おまけ今日のドイツ】

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管理人はじゃがいもが大好きです。
ドイツのじゃがいもはとても美味しいのでコロッケとポテチを作りました。


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[ 2015/06/14 20:58 ] 細貝、原口 | TB(-) | CM(23)
No title
かっこいい細貝選手とかわいいファン!
ステキなお話ありがとう!
[ 2015/06/14 21:22 ] [ 編集 ]
No title
いいね
[ 2015/06/14 21:51 ] [ 編集 ]
管理人さんのコメントも含めて、なんだか胸が熱くなりました。
自分も自分の道を進むために頑張らねば!!

そして2人の後ろ姿、とても良いですね。

素敵な記事を有難うございました!
[ 2015/06/14 22:38 ] [ 編集 ]
いい話しだ〜〜
[ 2015/06/14 22:44 ] [ 編集 ]
No title
国によっての価値観の違いって他の国のことも知らないとなかなか気がつけないもんだよね
良いか悪いかじゃなくて色んな価値観をオープンに受け入れることが人生を楽しむコツだと思う
[ 2015/06/14 22:48 ] [ 編集 ]
No title
俺は細貝が好きなんだ
頑張ってほしい…
[ 2015/06/14 23:13 ] [ 編集 ]
No title
自分にとって大切な選手を応援して見守ることは、人生を豊かにしてくれますね。
[ 2015/06/14 23:21 ] [ 編集 ]
管理人様
いつも様々な角度からの翻訳を有難うございます。
細貝選手とニッキー君のエピソードが続いている事を嬉しく思います。今後も楽しみですね。

ドイツと日本におけるスポーツ文化のお話、とても興味深く拝見致しました。
同じ試合でも、海外の解説の方が選手の事情を理解して心暖まる言葉をくれるので、嬉しく感じる事がよくあります。
音楽やスポーツに関わる事で生活を豊かにする、本当にこれに尽きると思います。

ジャガイモ料理、とても美味しそうですね!北海道のジャガイモのようなお味なのでしょうか。

ところで、管理人様がワイナリーで使われていた素敵なグラスが昨年から気になって仕方なく・・。蚤の市で似たようなグラスを探して購入してしまいました。
持ち手部分が色ガラスで美しいですね。
安定した形はドイツ独特のデザインなのでしょうか。
[ 2015/06/15 00:24 ] [ 編集 ]
管理人さんいつも翻訳ありがとう
細貝のこのエピソードはいいね

確かに日本との温度差みたいなのはドイツのスタジアムのファンを見るたびに考えさせられますね
降格を争うようなチームでも物凄い数のファンが毎試合スタジアム埋めてるし
[ 2015/06/15 00:39 ] [ 編集 ]
No title
泣かすなよ・・・
[ 2015/06/15 00:57 ] [ 編集 ]
No title
良い記事でした。管理人さん、ありがとう。
[ 2015/06/15 01:07 ] [ 編集 ]
確かに素晴らしいエピソードですね。管理人さんのお話もためになりました。
われわれは……たぶん、ライフスタイルという点で(価値観という点も)ドイツから学べることがまだまだありますね。

自分も物書きをしているのですが、作業過程とか、頑張ったエピソードなどを話しても、近しい人さえ、ピンと来ないみたいで、たとえば賞を取ったなどという話をすると、こっちがびっくりするくらい食いついてきたりするんですよね。

スポーツでも、こういった形で、自分とのつながりを大事にして、心の底から関わっていけたら、すごく楽しいでしょうね。細貝選手はそこのところ、きちんとわかっているみたい。二枚目ですね^_^
[ 2015/06/15 01:28 ] [ 編集 ]
No title
kicker日本語版で読みました。
私もこのエピソードが一番のお気に入りです。
ニッキーくんはチームのために戦える細貝選手が大好きだと語っていましたね。
怪我や病気で試合に出ていなかった今でも、変わらず応援していること、「自分を信じて欲しいんだ」という言葉など、涙腺が緩みます。
清い精神とこのメッセージは、11歳の時の自分からは出てこないだろうなと思います。

管理人さんの訳でも読めて嬉しかったです。
ドイツと日本の文化の違いなど、いつも勉強になります。
確かにスポーツでも音楽でも、海外で認められてから日本で人気が上がる、というかメディアの扱いが大きくなるということもありますね。
同時に一気に心無い意見も増えていき、本人ではないけれど恐怖を感じることがあります。
大した興味が無くても知った気になって語ってしまいがちですが、ニッキーくんのようにありたいですね。
[ 2015/06/15 01:30 ] [ 編集 ]
No title
その通り。
代表に選ばれてなくても、能力の高い選手いっぱいいます。
海外挑戦してなくても、伝説になった選手を知ってます。
J1でプレイしたことがなくても、スタジアムを沸かせてる選手がいます。
そんな当たり前のことに、もっと多くの人が気付いてくれたら良いのに。
[ 2015/06/15 01:53 ] [ 編集 ]
No title
すごくわかるけど、日本人はミーハー文化だから
なかなかドイツみたいになるのは難しいと思う。

[ 2015/06/15 06:33 ] [ 編集 ]
日本が日本人はとかレッテル張りしてる時点で批判対象と大差ないよ。
[ 2015/06/15 08:20 ] [ 編集 ]
No title
とうとうこのブログも、最後はジャガイモの画像で締めくくるという様式美に到達しましたね!

いや、それは冗談ですが、細貝選手にはぜひとも復活して大活躍してもらいたい。そしてそれを喜ぶニッキーの姿を我々極東のネット民が見て涙する…そういうドラマを期待しています!
[ 2015/06/15 08:38 ] [ 編集 ]
No title
これこそ1流の人間のすることだよ!
細貝選手さすがだね… 
来シーズンは大飛躍できることを祈ってます。
[ 2015/06/15 10:40 ] [ 編集 ]
No title
管理人さん、素敵な記事をありがとう。
日本は応援というより批判して楽しんでる人大勢いますから。自分の贔屓選手を応援するため、他の選手を貶めたり。
ドイツとは程遠いですよ・・・残念ながら。
細貝選手のプレーはあまり見たことありませんが、是非これからも頑張ってほしいです。
[ 2015/06/15 15:40 ] [ 編集 ]
日本でも一部リーガの選手も2部リーガの選手も地元の人々にとっては同じぐらい必要とされていますよね♪
[ 2015/06/15 16:30 ] [ 編集 ]
No title
超一流が良いってのは国の価値観というより、個人の価値観だと思うけど…
J2サポからすると、そういう人は周りにあんまりいないし
それに「助っ人外国人」って概念があるかないかの違いでは?
[ 2015/06/15 18:33 ] [ 編集 ]
No title
本記事も管理人のフィーリングも素晴らしいと思いました。

ただ少年の誕生日にプレゼントを毎年何か送らなきゃならないのかなとか、つまらないことが心配になってしまう・・・
[ 2015/06/16 02:42 ] [ 編集 ]
管理人さんの考え方がものすごく伝わる良い記事ですね!いちスポーツファンとして共感できました。
とても胸が打たれたのでコメントさせていただきました。
[ 2015/06/16 17:29 ] [ 編集 ]
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