【Sportbuzzer】
どうしてディートマ―・ホップは嫌われているのか?
ホッフェンハイムへの投資者であるディートマ―・ホップはブンデスリーガのファン達から嫌われている。その理由を時代ごとにみていこう。
スタジアムではホップに対してヘイト横断幕が掲げられ、さらに彼を侮辱するコールが起こっている。ブンデスリーガでは大きなスキャンダルとなっているが、その中心にいるのがこのホッフェンハイムへの投資者だ。彼がバイエルンのファンからこのような扱いを受けるのは何もこれが初めてではない。でもいったいその原因はなんなのだろうか?
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大金持ちでありホッフェンハイムへの投資者であるディートマ―・ホップはブンデスリーガを大きく変えている。ホッフェンハイムがブンデスリーガに加入してからすでに13年もたつが、多くのファンにとって、“サッカーの現代化を体現する存在”とみられている。そしてドイツで最も嫌われるキャラクターに成長した。その中でもドルトムントのファン達は、このSAPの投資者と敵対関係を築いている。ドルトムント、バイエルン、グラートバッハなどの伝統的なクラブのファンとホップの関係は複雑だ。
ディートマ―・ホップへのヘイトホップへのヘイトが起こったのは何もこの間の土曜日が初めてではない。すでに2007年にホッフェンハイムが1部に昇格した時から起こっている。ホップは自分が若い頃にプレーしていたチームに巨額の資金を投資し、一部昇格に大きく関わっているのだ。
それに際して、ブンデスリーガにおいて投資者の影響力を抑えるために設けられた50+1の規則(投資者が権利がその半数を超える事が認められていない)がないがしろにされていると大きな批判が起こっている。そのためホップはその時から多くの敵を作っている。当時マインツのマネージャーだったクリスティアン・ハイデルは、“このようなクラブがブンデスリーガの36チーム(※1部と2部)にいることは残念だ。”と発言している。
そのため2007/2008シーズンにディートマ―・ホップは横断幕やシュプレヒコールなどで侮辱を受ける事となっている。特にその時に作成されたホップの顔に銃の照準を重ねたイラストは有名となっている。ホップはこの時のドルトムントファンに対して、被害届を提出しているが、ドルトムントファンが謝罪した後でその被害届を取り下げている。
このような出来事はここ数年で何度も繰り返されていたが、特にドルトムントのファンとの関係は悪いものとなっている。ホッフェンハイムとの試合が行われるたびにこのようなヘイトが繰り広げられたのだ。ほとんどの試合でホップを侮辱する横断幕が掲げられている。
ホップはこれに対して毎回裁判所に訴えるという行動をとっており、さらにそれがファンの行動を過熱させている。その結果2020年にドルトムントのファンはホッフェンハイムのスタジアムの出入りを2年間禁止される事にまでなっている。しかし2019年後半、執行猶予下に置かれていたドルトムントのファンがまたしてもホップを侮辱してしまう。そのため今度はドイツサッカー協会が介入してドルトムントのファン全体に罰が科させることになったのだ。そしてこのドルトムントのファンの全体に罰が与えられたことが多くのクラブのファンに火をつけている。
まずはグラートバッハのファンが、ホッフェンハイム戦でホップの顔に照準を当てた横断幕を掲げ、この罰に抗議している。この試合前には、差別テロの犠牲になったハーナウの犠牲者たちへの黙とうが行われていたが、クラブマネージャーのマックス・エベルは“我々は試合前に今週起こった出来事に対して黙とうし、明らかなメッセージを送ったはずだ。我々は差別に反対しているが、その後でこのような横断幕だ。ほんとうに恥ずかしいよ。”とコメントしている。
そしてその1週間後のホッフェンハイム対バイエルン戦だ。この試合でもファンが侮辱的な横断幕を掲げているが、ドイツサッカー協会に対しても批判している。さらにドルトムント対フライブルク戦でも同様の横断幕が掲げられた。
この二つの試合は何度も試合が中断されることになったが、バイエルンは試合2度目の中断の後で、残り13分間プレーすることをボイコットしボールをただ回すだけとなっていた。
ディートマ―・ホップが深くかかわっているのはホッフェンハイムだけではない。このSAPの創始者は1995年に支援機関を設立し、若い人のためのスポーツやがん治療、教育を支援している。
この支援機関の発表によると、すでに8億ユーロものお金がこうした事に使われているとのことだ。特にホップは医療機関にその3分の2のお金を投資している。
以上です。
この間の騒動の原因を解説した記事がありましたので紹介しました。
ほとんどライプツィヒと同じ様な感情を持たれてるみたいですね。
彼の場合は一人なので少し違うかもしれないですけど。
ドイツ人はサッカーが商業化する事にものすごく抵抗感があるんですね。