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《ドイツの反応》W杯「サムライ・ブルー」ドイツ高級紙が日本の女子サッカーファンを特集!!【日本文化紹介】

7月2日のフランクフルター・アルゲマイネ新聞の記事になります。フランクフルター・アルゲマイネはドイツ3大全国紙の内の一つで一部2,60ユーロと高級紙として知られています。これに対してタブロイド紙のビルトは一部0,60ユーロ。一般の地元紙は一部1,30ユーロ前後となっています。





日本の女子サッカー


サムライ・ブルーを着るファン。


現地時間の朝8時。オフィスに行く代わりにスポーツバーへ。日本にも女子サッカーがある。しかし彼らは“なでしこ”のワールド・カップ決勝進出をあくまで控えめで礼儀正しく祝う。


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日曜日に女子サッカー日本代表は4年前と同じようにワールド・カップのタイトルをかけてアメリカ合衆国を相手に対戦する。日本は水曜日にカナダのエドモントンで行われた準決勝でイングランドを2:1で下したのだ。


東京はあまりそれには気が付かなかったようだ。車に乗ってクラクションを鳴らしたり、道端でお祝いをするファンは見られなかった。2011年のワールドカップ優勝以来、女子サッカーへの興味は大きくなったが、いずれにせよ、未だに日本人的な控えめな姿勢で喜ばれる(注:勝利が祝われる)。


もちろんその理由には都合の悪い時差があげられる。試合が開始されるのは日本時間の木曜日朝8時で、大抵の日本人はオフィスへと向かう途中だ。しかし、それでも渋谷区にある“M-Spo”というスポーツバーには約40人のファンが集った。ほとんどが日本人で、わずかながら男性が多かった。



サムライブルーを着る日本のファン



ダイジ・コバヤシのように、全身を着飾ったサッカーファンを見逃すことはできない。おでこには男子サッカー日本代表のサムライブルーの旗が巻かれている。膝には日本の旗が巻かれ、それはゴールの際に高々と掲げられる準備ができている。彼はそれに加えてサムライの刀を2本備えているが、もちろんそれはプラスチック製だ。

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コバヤシの座るテーブルには大きな達磨が置かれており、これもサッカーの青色である。この仏教の僧侶を思い出させる人形の片方の目はすでにもう塗られている。もう一方の目は日本代表達が決勝で勝利したらコバヤシが塗るつもりである。この42才のサラリーマンは今日試合を見るために休暇を取得した。これ以前のワールド・カップでの試合も同様である。


“日本人のプレーは良いですし、動きも良いですね。”と彼は語る。コバヤシ自身は全くサッカーをすることはない。彼は、サッカーに向いていないことに子供の時に気付いた、と言って笑った。

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学校の教室にいるようにサッカー観戦


黒く塗られた部屋(注:スポーツバーの内装)での雰囲気は西洋人の目から見ると見慣れない光景であった。だけど実用的だ。学校の教室のように、机がスクリーンの前に列をなして並べられている。観客たちは行儀よく自分の席に座り、西洋でよく見られるようなファン同士のゆるやかな交流は極わずかしか見られない。


お茶やジュースなどは入場料込みで、インターナショナルなスナックが提供される。アメリカ風のチキン・ウィングスに炒めたじゃがいも、美食家向けにはモッツァレラとトマトと一緒にチバッタ・パンだ。アルコールを頼む人はほんの少ししかいない。

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約40人のファンの中を5人のカメラチームと3人の写真家、そして何人かのレポーターが割って入っていく。サッカー観戦者とそれを観戦する者達とのなんともミスマッチな関係が部屋をいっぱいにした。サッカーを一緒に観戦するという経験はまだ日本ではそれほど広まっていないようだ。


2011年のワールド・カップで愛らしい“なでしこ”が優勝したことで女子サッカーは日本において目に見えて人気が上昇した。選手の数はサッカー協会によるとそれ以来約2倍になったようである。2014年には48,300人の女子プレーヤーが登録(認識)されている。それに対して男子は90万人以上となっている。




”日本の女子サッカー選手たちは男子よりもガッツがあります”


このスポーツバーのとあるテーブルの周りには3人の男性が座り、すでに何本ものハイネケンを空にしている。彼らには時間がある。彼らの仕事は遅くなってから居酒屋で始まるのだ。居酒屋とは日本の飲み屋である。(注:居酒屋で仕事が始まる、というのが居酒屋勤務を意図しているのか、日本のサラリーマンの飲みニケーションを意図しているのかは不明。)


“日本の女子サッカーは以前もそうでしたが、特別に良いプレーをするわけではないですね。”と36才になるユキチ・アゼガミは語る。“だけど彼女たちは自分たちに何ができるか示すんです。”彼はアディショナルタイムに起こったイングランドのオウンゴールの後で気が楽になったようである。“日本人選手達は男性に比べてガッツがあるんですよ。”とアゼガミは褒める。


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試合終了のホイッスルと共に何人かの観客たちは素早く仕事へと向かう。しかし2人の若い日本人女性がまだ決勝進出のお祝いしている。彼女たちも試合を見るために木曜日に休暇をとったのだ。


“ドイツが決勝の相手だったら難しくなったと思います。”と26才のマミ・アオキは語る。彼女は2011年に“なでしこ”がワールド・カップで優勝して以来のファンだ。“ドイツが敗けて残念ですね。”と彼女は付け加える。もしかしたらリポーターの国籍を配慮しての事かもしれない。“日本はアメリカ相手にももちろん勝利しますよ!”と彼女の友人アイナ・ハズムは疑いを抱かない。


彼女たちは明るく輝いた表情でスポーツバーから雨のしたたる外へと出て行く前に、決勝のために席を予約して行った。日本時間の月曜日午前。再び八時に渋谷で。




著者:パトリック・ヴェルター 東京在住特派員 政治経済担当
訳:ブンデスリーガ ドイツの反応ブログ管理人
※日本人の名前は漢字が分からないためカタカナ表記のまま




以上になります。



フランクフルター・アルゲマイネ新聞による日本のサッカー文化を紹介する記事でした。


フランクフルター・アルゲマイネ新聞ではこれ以外にもなでしこジャパンを特集する記事を掲載するなど、他紙と比べて何かと日本に注目していると感じます。


ワールド・カップがドイツで行われているわけでもなく、また直接日本がドイツと対戦するわけでもないのにこのような記事が新聞に掲載される背景には、日本文化に関する興味があるからではないかと思います。(もちろん女子ワールド・カップ事態がそれなりの注目度を集めているのでこう言う記事を読むドイツ人もいるからだと思いますが。)


ちなみにフランクフルターアルゲマイネは、保守とリベラルの中間という立ち位置を取っています。それに対して南ドイツ新聞がリベラル、ヴェルトが保守となっています。


管理人は日曜日から夏休みなので、夜中に決勝戦を見るか考え中です。見たいけど、見ると次の日が辛くなりそう・・・。


日本優勝して欲しいですね!応援してます!

【おまけ今日のドイツ】

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暑いドレスデン
今日も30度を超える夏日です。あと4,5度上がる予想です。
日陰が恋しいですね。

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No title
欧米文化憧れの日本人がスポーツバーのまねごとしてるちぐはぐ感を本場の人間が笑ってるんだね
[ 2015/07/03 19:52 ] [ 編集 ]
No title
日本【東京】は遅い梅雨でジメジメしています。
今年は冷夏なのかな・・・・・?
「※不足はやだな、スイカが安くなるけど」
前回の試合ような、不完全燃焼で終わらず。
双方とも死力を尽くして、フェアで晴れやかな試合を期待したいです。 残念ながら仕事ですが、応援しています。
[ 2015/07/03 20:01 ] [ 編集 ]
No title
面白い記事でした。
現地の新聞を読む機会もなく、それどころかドイツ語もわからないので
翻訳に感謝します。ありがとう。
[ 2015/07/03 20:03 ] [ 編集 ]
2011年の時は決勝戦の観客が明らかに日本側を応援する人が多くて、嬉しさを通り越してちょっと笑ってしまいました。
[ 2015/07/03 20:03 ] [ 編集 ]
No title
前回の記事のあとだけに、ホッとする記事ですね
出来れば、こういった記事だけ読みたいものです(もちろん、論理的な批判ならまた別の話です)
日本の反応が薄いのは女子サッカーということもありますが、やはり文化の違いでしょうね
男子のW杯の時に渋谷の交差点で統率の取れた(笑)喜びの騒ぎがありましたが、それでもそれをたしなめる声が多かったです
喜ぶのも節度を守る、社会性を重んじる日本ならではではないでしょうか
[ 2015/07/03 20:54 ] [ 編集 ]
No title
いやいやいやワールドカップ決勝ですよ
そう何度もあることとはおもえない
ぜひみるべきです
[ 2015/07/03 21:35 ] [ 編集 ]
No title
スポーツは、サッカーに限らずライブで目撃する感覚が無いと断然見る気無くなりますからね。でも報道でも十分ガッカリしたり喜んだりできますよ。
[ 2015/07/03 21:35 ] [ 編集 ]
ねこちゃんかわゆす。
[ 2015/07/03 23:55 ] [ 編集 ]
細やかで丁寧な背景説明注釈がとてもわかりやすいです。有難うございます。
[ 2015/07/04 00:45 ] [ 編集 ]
個人的には、真奈ちゃんのファンなので、真奈ちゃん特集でないのが、残念です。
バイエルンの公式では、少し活躍を紹介してくれているのが、嬉しいです。
[ 2015/07/04 01:06 ] [ 編集 ]
翻訳ありがとうございます。

最後のぬこの写真に癒やされました。良い感じです。
[ 2015/07/04 01:28 ] [ 編集 ]
No title
ヨーロッパは熱波で大変らしいですねぇ。
日本は長い梅雨で九州が豪雨。太平洋側は2週間近く毎日雨です。
[ 2015/07/04 04:03 ] [ 編集 ]
No title
野良かな
[ 2015/07/04 07:00 ] [ 編集 ]
No title
猫の毛は暖房用ではなく、防御用なのでしょうか?
[ 2015/07/04 09:15 ] [ 編集 ]
No title
フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは共産主義者のスパイ、ゾルゲがいた会社で日本の歴史では忘れがたい名ですね
[ 2015/07/04 10:33 ] [ 編集 ]
この猫さん前も登場していたような くったり寝てますが写真は涼しげ
なでしこがんばれ~
[ 2015/07/04 20:44 ] [ 編集 ]
時間が時間でしたし、録画してみた人の方が多かったでしょうね
ドイツは夏休み何日間くらいあるんですか?日本より多いイメージです(*_*)
[ 2015/07/05 06:47 ] [ 編集 ]
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