【ヘッセンシャウ】
アイントラハト・トップ20
長谷部誠!
多くのドイツのサッカーファンにとって“パッキング(※サッカーの分析方法の一つ)”と言えば長谷部誠だ。“ハゼ・デア・リベロ”と呼ばれる長谷部はアイントラハトのランキングで9位にランクインしている。彼はキャリアの晩年において再び花開いたのだ。
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このようにその職業において新たな可能性を見つけることができるというのは多くの人々にとって良いものだ。新たな分野で長所を発見する。これが予想もしなかったステップアップにつながる。もちろん長谷部誠は転職してそうなったわけではないが、彼はキャリアの終盤において新たなポジションを発見した。そしてフランクフルトにおいてリベロの存在を新たな物としたのだ。これは第2の道だ。もちろん最初からそうだったわけではない。ヴォルフスブルク、ニュルンベルク、そしてアイントラハトでの最初の方、彼は中盤の潰し屋がポジションだった。そのころからすでに視野が広かったが、必要とあらば中盤でハードに対応し、それは典型的な日本人の姿とは異なっていた。長谷部はこれによってブンデスリーガにおいて一定の地位は確立していた。しかし長谷部は2010年以来日本代表のキャプテンを務めていたが、ドイツにおいては決してスターではなかった。常に良い、重要な選手ではあったが、特別にスポットライトがあたるような選手ではなかったのだ。
長谷部のポジションを最初に変えたのはニコ・コヴァチだった。この元監督は長谷部をディフェンダーを統率する選手に任命したのだ。そしてその結果、それは機能する事となった。しかしコヴァチはその後またポジションを変えている。しかしそれが“ハゼ・デア・リベロ”の終わりとはならなかった。2018年に就任したアディ・ヒュッターの下でもリベロとしてプレーする事となったのだ。この新監督は二人のサイドバック、二人のセンターバック、そしてリベロと5バックを採用したのだ。そしてキャリアの終盤にある長谷部はそのポジションをエレガントと知性をもってこなしている。そしてそれはフランクフルトのプレーを劇的に向上させたのだ。
フランクフルトは18/19シーズンにレビッチ、アレール、ヨヴィッチらが大量に得点しているが、その後ろには長谷部からの賢いパスがあった。“今のところこれがベストポジションですね。ここだともっと目を使ったプレーが出来ますから。”と長谷部は自分について語っている。
多くのドイツのファンにとって“パッキング”と言えばこの日本人だ。これには彼のミリメートルに及ぶ正確なプレーに由来している。長谷部はそのパスによってすでに何人もの対戦相手をかわしているのだ。それに加えてフランクフルトの守備も長谷部のおかげで成長しており、長谷部はチームの完全なる大黒柱となっている。長谷部のように新たな発見が実った選手はほかにはいない事は明らかだ。
以上です。
長谷部選手がアイントラハトのここ20年での選手ランキングで9位に選ばれました。20年と言えば多くの選手がプレーしていますから、そこで9位に選ばれるのは凄いですね。ブンデスリーガ再開の可能性も出てきましたが、長谷部選手の契約延長がどうなるか気になりますね。