【ブンデスリーガ英語版】
アイントラハトの鎌田大地とアルミナの堂安律が香川の足跡を追う!
香川真司のボルシア・ドルトムントへの移籍は技術のある日本人選手に対して、ブンデスリーガへ移籍する道をつくった。アイントラハト・フランクフルトの鎌田大地、そしてアルミナ・ビーレフェルトの堂安律がその足跡を追っているところだ。それ以前にもドイツでプレーした日本人選手はいた。1977年にケルンに移籍した奥寺康彦は、ブンデスリーガ最初の日本人選手だ。また鎌田大地のチームメートである長谷部誠も2008年の1月にヴォルフスブルクに移籍している。
しかし今のところ香川程大きなインパクトを残した選手はいない。
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“彼は、ボルシア・ドルトムントがドイツで優勝できたのは僕がプレーしたからだと言ってくれました。”と香川は“Gaol”に対して、ユルゲン・クロップ元監督の発言を紹介している。“もちろん他にも選手がいましたが、その言葉が僕に自信をくれましたね。彼は僕に心配する事はないと言ってくれました。だから心配しませんでした。これらの言葉が僕を幸せにしてくれましたよ。この瞬間は決して忘れません。”
香川は当初ドルトムントだけでなく、シャルケ、そしてレヴァークーゼンでのトライアルに招待されていた。シャルケとレヴァークーゼンの損失は、明らかにドルトムントにとっては大きな利益だったろう。香川は2シーズン目にリーガ31試合で13ゴール12アシストを上げて、クロップのチーム連覇に貢献したのだ。香川もブンデスリーガでブレイクするために時間を要したが、鎌田はもっと長い時間を要している。鎌田の初シーズンとなった2017年、彼はたった3試合でしかプレーしなかったが、その後ベルギーのトロイデンにローン移籍し、そこで16ゴール9アシストを記録して戻ってきている。
“正直に言って驚いたよ。良い意味でね。彼は飛躍的に成長をしていたよ。選手としてだけでなく人間的にもね。”とヒュッター監督は認めている。
“もちろん我々は彼のベルギーでの活躍を追っていたよ。でも彼をもう一度ローン移籍させようかと考えていたんだ。でもトレーニングで3日経った後で、‘この大地はこれまでとは別人だ‘と我々は顔を見合わせたんだ。移籍させることもできただろうけれど、私はフレディ・ボビッチに向かって彼を残したほうが良いと言ったんだよ。“そしてヒュッターの直感が正しかったことが証明された。鎌田は香川のように大胆で創造的であり、フランクフルトがセバスチャン・アレ―ル、レビッチ、そしてヨヴィッチを放出した後でチームのキープレーヤーとなっているのだ。そしてヨーロッパリーグのベスト16進出において傑出したプレーを見せている。
“彼は本当に素晴らしい選手だよ。”とボビッチも鎌田が2:1で勝利したアーセナル戦で2ゴールを挙げた後で語っている。またこの日本代表選手はベスト32となったレッド・ブル・ザルツブルク戦でもハットトリックを決めて、大きな足跡を残しているのだ。その結果、2020/2021シーズン頭に契約延長させるだけの好印象を残している。“鎌田大地は、我々が若き選手をいかに成長させることができるかを示す完璧な例だね。”とボビッチは今シーズン末までとなっていた鎌田との契約を延長した後で語っている。
“またローン移籍も彼にとっては良かったね。彼はベルギーですごく成長し、さらに昨シーズンは我々のために良いプレーを見せている。大地がここに残る決断をしてくれて本当に嬉しいよ。彼がこれから我々にとって重要な選手になると確信しているよ。”
鎌田はすでに1ゴール3アシストを記録しているが、これは彼からの22本パス、それから42本のクロスから得点がうまれていればもっと大きな数字となっていただろう。鎌田のブンデスリーガでのキャリアがローン移籍がきっかけで始まったように、堂安もドイツへのローン移籍をその刺激剤として使う事ができるかもしれない。この22歳はこの夏アイントホーフェンからビーレフェルトにローン移籍したが、これは彼にとってすでにヨーロッパで3つ目のクラブとなる。彼はガンバ大阪からフローニンゲンに移籍していたのだ。
堂安はサイドや、香川や鎌田のようにプレーメーカーとしてもプレーできるが、現在苦労しているチームで輝かしいプレーを見せており。彼は来年夏に行われる日本でのオリンピックで金メダルを取るべく、そのメンバー入りを目指している。
アルミナのウーヴェ・ノイハウス監督は堂安が到着した際、“律は非常に賢いサイドアタッカーだね。”とクラブホームページ上で語っている。“彼はゴール前と組み立ての両方におけるクオリティーを持っているよ。それが意味する事は彼を攻撃においてフレキシブルに起用することが可能だと言う事だ。”と続けている。
堂安は昨シーズンアイントホーフェンにおいて19試合で2ゴールしかしなかったが、今シーズンはすでにブンデスリーガで1ゴール1アシストを記録している。そしてこのゴールは非常に思い出に残るものとなった。
最初のゴールを世界最高のキーパー相手に決める選手はそう多くはない。堂安は4:1で敗れたバイエルン戦でトリプル王者のマニュエル・ノイアーを相手にゴールを挙げたのだ。“本当に興奮していますよ。”と堂安は10月のルーキー・オブ・ザ・マンスにノミネートされた後で語っている。そして、“世界最高のチームを相手にゴールできて本当に幸せです。これからもチームが勝てるようにハードに取り組みたいです。”と続けている。
しかしこうした堂安の努力にもかかわらず、アルミナはその後3連敗している。しかし堂安は敗れたヴォルフスブルク戦でもアシストを決めている。
すでに元バイエルンで、現在マンチェスター・シティ監督であるペップ・グアルディオラも堂安に対して、“非常に興味深い選手だね。”と評している。堂安も香川と共に、日本人のプレーメーカーとして香川の残した高いスタンダードに続くことができるかもしれない。
以上です。
ブンデスリーガで鎌田選手と堂安選手が特集されていました!