【フランクフルタールントシャウ】
鎌田大地の価値!上昇中!!
アイントラハトのプレーメーカー、鎌田大地は、いつの日かチャンピオンズリーグでプレーする事になるだろう。しかしそれまでにより安定しなければならない。彼は現在日本のフィットネス・コーチとこれに取り組んでいる。
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鎌田大地のボールの扱いは素晴らしい。彼はかつてアーセナルを相手に決めたように、相手ゴール前で躍動する事ができるのだ。そうかと思えば、ボルシア・ドルトムント戦でみせたようにボールをなでるかのうようにプレーする事も可能だ。また彼はヘルタ戦でみせたように、スラロームのように並ぶ足の間を縫ってプレーする事も可能だ。鎌田大地は本当に素晴らしい選手だ・・・・
しかし・・・。
そう、現在24歳の鎌田には、この“しかし”が付きまとっている。なぜならこの日本人はケルン戦のように一人にされると、ボールを乱暴に扱ってしまったり、ベルリンで見せたように、ボールを相手に簡単に渡してしまう事もあるのだ。そういう時は、ボールの扱いが素晴らしい選手ではなくなってしまうのだ。
鎌田のパフォーマンスをより詳しくみるために、データに注目してみよう。今シーズン、ブンデスリーガ10試合で鎌田は昨シーズン通算とほぼ同じスコアポイントを記録している(昨シーズン通算9ポイント。今シーズンはすでに8ポイント)。彼はすでに106㎞を走っているが、これはフランクフルトでトップだ。枠内シュートは13本で、これはチーム3位の数字だ。それに加えて彼はチームメート28本のシュートをアシストしている。これはリーガで2番目となる数字だ。鎌田の成果は数字に表れており、これには彼も笑みを浮かべる事だろう。しかしそれとは別に、主観的な見方だが、鎌田はまだフィールド上で肩を落としてダラダラとプレーしているように見える事がある。かなり長い時間にわたってだ。まるで彼の目の前をすぎるチームメートのプレーが関係ないかのようだ。
“僕はもっと走るべきですね。とくにツヴァイカンプフ(一対一)においては僕はまだ弱すぎますね。”と鎌田はアディ・ヒュッター監督の希望する事についてフランクフルタ―・アルゲマイネ紙において語っている。
彼はそれに関しては、日本のフィットネスコーチと共に取り組んでいる。鎌田は日本人の体は、ここの選手たちとは異なっていると考えている。“筋肉をたくさん付けるけるのには適していないんですよ。筋肉を沢山つけることが僕の目標ではありません。”と彼は語るが、彼はそれよりも安定感を付ける事に重きを置いている。相手ディフェンダーに対抗して、自ら効果的に攻撃を仕掛ける事ができるようにするためだ。しかし鎌田はそれ以外の部分においては、これまでのフランクフルトでの成長に満足することができるだろう。彼はベルギーから戻ってきた最初の一年で、山あり谷ありのシーズンを過ごしている。彼のパフォーマンスは週ごとに安定していなかったが、その不安定な幅は徐々に減ってきている。今シーズン、本当に弱々しいプレーを見せたのはウニオン戦の最初だけだ。しかしその試合でもそこで素晴らしいアシストを2本決めてポイント獲得に大きく貢献している。
アディ・ヒュッターは鎌田大地を、“絶対的な創造的頭脳”と評している。鎌田もフランクフルター・アルゲマイネ紙において、“僕が輝くためには、チームメートからのパスが必要ですし、僕も彼らにパスをしなければなりませんね。どうしても自分でゴールを決めなければならない、というプレッシャーはないですね。僕はストライカーではないですし、より良いポジションにいる選手にパスを出すのは好きですよ。”と語っている。この日本代表選手は、この夏2023年まで契約を延長しているが、移籍の機会を待っていることは明らかだ。鎌田はまだ若いし、才能もある。まだ外側にはそれほど現れてはいないが、自信もある。彼は今シーズンの目標を15スコアポイントとしていたが、今のところすごく良い感じだ。“僕はチャンピオンズリーグで優勝できるようなチームでプレーしたいですね。子供の時からそれを夢見ています。”と彼は語る。しかしそれはフランクフルトでは難しいだろう。
フランクフルトは金曜日にヴォルフスブルクと対戦するが、鎌田はそこでさらに良い場面を見せるつもりだ。しかし問題はいったい彼が何人のストライカーにパスを送る事ができるかだ。アンドレ・シルヴァだけがプレーするだろうか?それとも元ヴォルフスブルクのバス・ドストもプレーするだろうか?
ヒュッターはライプツィヒ戦とドルトムント戦ではワントップを採用し、鎌田はバルコクと共にその後ろでプレーしている。そしてこれはうまくいっており、ライプツィヒ戦ではバルコクが、そしてドルトムント戦では鎌田がゴールを挙げている。
しかしウニオン戦ではドストとシルヴァが一緒にプレーしている。現在5位のヴォルフスブルク相手にはどうするだろうか?ヒュッターは中盤での創造性を重視して、シルヴァのワントップを採用する可能性は決して低くないだろう。その後ろのバルコクと鎌田が思った通りに行かなくても途中からドストを投入する事が可能だ。コロナから回復したばかりだが、アミン・ユヌスを途中から起用する事もできるだろう。
以上です。
鎌田選手の特集記事がありましたので紹介しました。フランクフルトは決して調子が悪いわけではなさそうですが、ずっと引き分けが続いていますから、それそろ3ポイント獲得したい所ですね。