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《ドイツの反応》岡崎「僕は生まれ変わった」ドイツ最大雑誌が独占インタビュー

ドイツ最大の一般ニュース雑誌「シュピーゲル」が岡崎選手のインタビューを行いました。

先週からスポーツ・ビルトそれにブンデスリーガ公式インタビューをこのブログでも取り上げましたが、今回は一般のニュース雑誌が取り上げたということで紹介したいと思います。

岡崎慎司インタビュー スポーツビルト① 岡崎慎司インタビュー スポーツビルト②

岡崎慎司ブンデス公式インタビュー① 岡崎慎司ブンデス公式インタビュー②



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“僕はストライカーとして生まれ変わった”


日本においてマインツ05は最近ではほとんどバイエルン・ミュンヘンのように有名だ。マインツの試合がテレビで放映される時は、ボルシア・ドルトムントやシャルケと比べてより多くの日本人がテレビをつける。彼らは今から27年前に宝塚で生まれた、現在得点リストのトップを走るこの小さなマインツのストライカーを見たいのだ。


彼がマインツのブルックヴェーク(地名)にある“ハーゼケッセル”というレストランのテラスに入って来た。しかし、人々はフード付きのセータを着た日本人を見逃してしまうかもしれない。


岡崎は174cmの身長で、ティーンエージャーのように痩せている。しかし彼が座るか座らないかのうちに周囲からキイキイと甲高い声が鳴り響く。ちょうど横の広場で選抜トーナメントが開催されており、子供達がすぐに岡崎に気がついたのだ。一人の少年がテーブルに近づいて来てサインを欲しがった。両方のキーパーグローブに、それも両面に!
岡崎は笑みを浮かべながらサインをする。


これは非常に親密な情景だった。彼は笑顔をいつも絶やさない。しかしこの話の前、岡崎はとても考え深く、真面目であった。答えを出す前には少しばかり時間をおいた。


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岡崎さん。30ゴールでブンデスリーガで最も成功した日本人になりましたね。
どのようにして成功を収めたのか、お答えねがえますか?



既に先シーズン15ゴールをあげました。これは少し大げさかも知れませんが、まるでストライカーとして生まれ変わったかのようでした。僕は気付いたんです。“なんだ、まだまだ自分の仕事が出来るじゃないか”って。そして徐々に自信を取り戻したんです。


2010年に大きな希望を持ってシュトットガルトへやって来ましたね。一体何が上手く行かなかったのでしょうか?


VfBにおいては大抵サイドでプレーさせられました。そこで成功を収めることはほとんど出来ませんでした。僕はそこで本能を失ってしまったんです。これはもちろん僕やチームのせいというだけでなく、ドイツとドイツサッカーに慣れなければならなかったということが大きいです。シュトットガルトの2年半は凄く難しい時間でしたが、それも必要な事だったと思います。


当時のトレーナーのトーマス・トゥッヘルは移籍後、何か違うことをしたのでしょうか?


僕に対して後押しがありました。トゥッヘルは“シンジ、お前はストライカーだし、これからもそうだ。ゴールを決めるかということはどうでも良い”と言ったんです。彼にとっては、僕がワントップが一番だと言うことが確かだったんです。時々彼はトレーニングで僕がシュートを外した時など“シューズを左右履き間違えてんのか?”と怒鳴りました。


彼は大きなプレッシャーをかけてきましたが、それも必要だったと思います。僕は自分がストライカーであることを理解しなければならなかったんです。


まるでカルチャーショックがあったかのようですね。


ドイツのサッカーは日本とは全然違います。より速くよりハードです。プレーヤーは力強いですし、一対一もより強烈です。
それに慣れるまでに時間が必要でしたね。それに人間的にももちろん違いがあって、日本人の僕にとっては凄く難しかったです。


どんな?


ブンデスリーガのトレーナーたちは大抵ヨーロッパの文化の中からやって来ます。彼らは異なる言葉を喋り、基準も異なります。例えばシュトットガルトでは、コーチがいくつかの選択枠がある場合はヨーロッパの選手を選ぶように感じました。僕の方が良かった時でもです。こう感じているのは僕だけではありません。僕達アジア人は少し違いますから受け入れられるのに時間がかかります。


それでもより多くのアジア人がブンデスリーガでプレーしているように思いますが?


僕達がそこに上手く合わせる事が出来るというのは大きな長所です。日本人は特別に扱われることを好みませんし、そう教育されています。僕たちはいつでもバランスをとるようにするんです。


例えば、とても力強く前へと出てくる相手と対戦する時は少し距離をおいて、自由に対応できるようにします。それに加えてここ数年で日本のJリーグのレベルも向上しました。そうでなければテクニックでも体格でも全く敵わないと思います。


3年の時を経てドイツサッカーを理解できたと感じていますか?


ドイツでは結果がこんなに大事だということにはまだ慣れきっていません。時々とても良い試合をして、ただゴールだけしなかったという時があります。そんな時は記者たちが僕に5や6の採点を与えたりします。もし僕が日本でそのように動けば、それも認めてもらえますね。


マインツは勇気があり、切り替えの速いチームですね。これはトーマス・トゥッヘルの名残ですか?それとも新監督のカスパー・ヒュールマントのものですか?


両方から少しずつですね。よくこのトレーナーは似ていると書かれていますが、僕はそう思いません。ヒュールマントがトゥッヘルが止めたところからただ引き継いだだけなら、もしかしたらポカール(ドイツ・カップ)やヨーロッパリーグで負けることはなかったかも知れません。この二人のトレーナーは人間的にも対照的です。このトレーナーの交代はみんなにとって転換となりました。


どの辺か違うのですが?


トゥッヘルは感情でプレーヤーを動かすタイプですし、トレーニングでも熱く大声をだします。ヒュールマントはそれに対してとても静かでもし何かうまく行かなかったとしてもポジティブなタイプです。最初の2試合で負けたから僕たちは自分たちに緊張感がない事に気が付いたんです。トゥッヘルはいつも外側からそうなるようにしていましたが、僕たちは自分たちの責任で(緊張感を作らなければならない)理解しなければなりませんでした。


でもプレースタイルは似ていると思いますが。


それは似ていますね。その通りです。しかしそれも違います。トゥッヘルは対戦相手に対して凄く反応しますし、試合の前には一手一手を分析し戦術が合うようにします。彼にとっては一つの学問のようでもあります。


これに対してヒュールマントは戦術は自分たちのプレーを完璧にすることで対戦相手に勝とうとする事です。僕達はどのように戦えば良いか決定したいですね。


20人もの子供達が突然彼の元へやって来た所でちょうど話は終わった。選抜トーナメントはちょうど終わったようでほんの数秒でテーブルの周りにはぶどうのように人集りができた。


岡崎はみんなにサインしなければならない。シューズやバイエルンのユニフォーム、裸のお腹など!彼は再び笑みを浮かべた。もし彼がイライラさせられているとしても彼はそれを気づかせないだろう。


15分後、レストラン ハーゼケッセルの主人は子供達に囲まれて姿が見えない岡崎を心配してやって来た。彼女は電話がやって来たと言う口実で岡崎を上手く誘い出した。(助けだした。)岡崎はお別れに手を振った。マインツのスターとして、彼の行いは悪くない。




今日は3回目のインタビューでしたが、とても良い内容の記事だと思いました。日本でマインツ戦がドルトムントよりも多く見られているかは分かりませんが、インタビューの内容も前後の記事も面白かったです。

トレーナーの比較の部分で自分たちのサッカーか、相手に対するサッカーか、というところが特に興味深かったですね。ワールドカップ後に日本でも話題にのぼりましたから。ヨーロッパはチェスが盛んですから、トゥヘルのように相手の出方を分析して、最善の一手を考えるというタイプも結構いるのではないかと思います。

それから、アジア人とヨーロッパ人が同じ実力だったら、ヨーロッパ人を取るというのは、これは残念ですがその通りですね。ただ、ドイツ人と外国人を比べても仕方ありませんから、ある程度はしょうがないなあと感じます。それでも、ドイツは他のヨーロッパの国よりも寛容ですし、本当に実力があれば、いつか評価されるという所があります。

さて、もうすぐ代表戦ですね。日本選手の活躍がドイツでどのように伝えられるか今から楽しみです。ブンデスリーガの選手がゴールすればドイツでもニュースになると思います。
[ 2014/10/09 06:38 ] 日本人インタビュー | TB(-) | CM(14)
No title
管理人さん良い翻訳記事をありがとうございます!

ドイツですらコーチのチョイスに難があるのなら、イギリスやイタリアだったら尚の事、と思えてしまいますね……
岡崎を覚醒させてくれたトゥヘルが辞めたのは凄く残念でしたが、今の監督は今の監督でモチベーターとしても優秀そうなので結構頼もしいですね。
[ 2014/10/09 09:02 ] [ 編集 ]
No title
良い記事でした
[ 2014/10/09 10:09 ] [ 編集 ]
No title
面白かった。岡崎選手ってしっかり考えて話をする人だという印象を受けました。
管理人さん 毎日楽しみで このサイトを見ない日はないですww
[ 2014/10/09 10:49 ] [ 編集 ]
おっしゃる通り良いインタビューでしたね。
ヨーロッパ人選手優先になっていると干されている選手が言っても愚痴にしかなりませんが、大活躍中の岡崎選手の発言なら話は別。言いにくいことをよく言ったと思います。
サイン絡みの箇所を見ると岡崎選手の抑制のきいた人柄が記者にも理解されたようですね。以前なら、日本人はニコニコしながら腹の中では何を考えているかわからないというような批判が定番でしたが、さしあたり好意的に受け止められていると考えてよいのでしょうか。これも時代でしょうかね。
[ 2014/10/09 12:12 ] [ 編集 ]
No title
岡崎の記事をこんなに真剣に読んだの初めてかも。。
管理人さん いつも面白い記事の紹介ありがとうございます。このブログ 人気うなぎ登りのことと思います。どうか決して無理せずマイペースに続けてくださいませ。陰ながら、もの凄く応援してます。
[ 2014/10/09 12:34 ] [ 編集 ]
No title
管理人さん、今日も記事有難うございます。本当に岡崎の人柄、そして管理人さんの表現の仕方に見ているものはひきつけられると思います。どなたかもおっしゃってましたが、〝マイペース〟で進めて下さい。
[ 2014/10/09 13:03 ] [ 編集 ]
トゥヘルは岡崎獲得前にシュツットガルトと対戦する時は、まず岡崎をどう抑えるかを考えて作戦を練ったというインタビューを前に読んだことがあります。その頃から彼は岡崎の実力を認めていたんでしょうね。
[ 2014/10/09 13:36 ] [ 編集 ]
No title
>マインツの試合がテレビで放映される時は、ボルシア・ドルトムントやシャルケと比べてより多くの日本人がテレビをつける。

この辺を見ると、かなり勝手な先入観持ちで事情の解ってない記者なんじゃないかなと思いますね(笑
[ 2014/10/09 14:28 ] [ 編集 ]
No title
岡崎選手の発言には触れる機会がありませんでした。
いくつか翻訳を読ませていただきましたが、彼は
凄く大人なんだと感じました。
選手としても人間としても愛される理由があるのですね。
[ 2014/10/09 15:24 ] [ 編集 ]
No title
すばらしい記事でした。うん。
[ 2014/10/09 16:11 ] [ 編集 ]
読者の皆さん
勿論、記事は飛び抜けて好きだけど、
読者の皆さんのコメントを読ませて頂くのも日々の楽しみであります。
岡崎さんにも教えてあげたいくらい。
良いブログと出会えました。
[ 2014/10/09 23:34 ] [ 編集 ]
No title
>アジア人とヨーロッパ人が同じ実力だったら、ヨーロッパ人を取る

同じなら仕方ない場合が多いよ・・・
でもちょっと違うかもしれないが
今年だけじゃなく読売巨人だとキューバの選手より日本人が圧倒的に上でもキューバの選手を使っていたよなw
[ 2014/10/10 17:09 ] [ 編集 ]
No title
なんか岡崎っぽくない発言が出てるなー。

ずっと出場保証されてたけど明らかに実力が足りてなくて
チームと岡崎の足引っ張り続けた挙句外された韓国人から仕込まれたのかね?

法則発動しなきゃいいけど。
[ 2014/10/11 14:09 ] [ 編集 ]
No title
記事はよかったけど、ハーゲケッセルに見えた
[ 2015/02/28 20:09 ] [ 編集 ]
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